環境対策特別委員会県外視察報告

 9月2日から4日にかけて環境対策特別委員会で、埼玉県、東京都、茨城県を視察してきました。

 2日は埼玉県寄居町にあある埼玉県環境整備センターを視察しました。この施設は6月に個人視察で訪問した施設でしたが、前回視察できなかった廃蛍光灯のリサイクル施設等を視察できました。特に廃蛍光灯のリサイクルについては、同施設で埼玉県以外から官民の廃蛍光灯が持ち込まれている事に、徳島県でも徳島市内に四国では唯一民間の施設があるにもかかわらず、県外からの搬入ができない事を見直す必要性を実感しました。

 3日の午前には、青梅市にある東京都水道局水源管理事務所を視察し、荒廃した人工民有林を都民参加による多摩川森林隊を設立しての保全活動の取り組みの説明を受けました。
 東京都は市町村が実施している水道事業を直接管理している事から、都民の水源確保に多大な経費をかけている事を実感しました。

 午後からは荒川区にある東京都三河島水再生センターを視察しました。この施設はわが国初の近代下水道処理場てであり、高い歴史的価値があることから国の重要文化財に指定されたものです。この施設を見て、徳島県の下水道事業の取り組みを比べると隔世の感を覚えました。

 この後、同じ荒川区にある東京ガス千住ステーションを視察し、経済産業省による国家プロジェクトである「水素・燃料電池実証プロジェクト」の説明を受けた後、水素・燃料を利用した住宅と水素燃料を使用した乗用車を試乗しました。
 次代のエネルギーを巡ってガス会社と電力会社、さらには国際的にも凄まじい開発競争が繰り広げられている事が実感されました。

 4日は午前に茨城県つくば市にある、国立環境研究所を視察しました。副所長から同施設の概要と、同施設内にある循環型社会研究プログラムの説明の後、施設の見学をしました。廃棄物の最終処分場のあり方や開発について、特にアジアにおける日本の高度な技術の開発や提供が急務である事を感じました。

 この視察の成果を9月定例県議会で反映させていきたいと思っています。