公明党県議団で沖縄を視察してきました
3月24日から26日にかけて公明党県議団で沖縄県を視察してきました。
24日は平成15年に開業した沖縄都市モノレール株式会社を視察しました。同社では比嘉良雄代表取締役社長を始め安全統括管理者、業務部長、総務部長や沖縄県の土木建築部都市計画・モノレール課の比嘉聡主幹から、開業5年後の現状と利用促進策等今後の課題や延長計画等について説明を受けた後、モノレールの点検現場を視察しました。
沖縄県で唯一の鉄道でバス・タクシーとの関係やパークアンドライドの取り組み等、徳島県にとっても大変参考になりました。
25日には宮古島市役所・上野庁舎で経済部農村総合整備課の平良光成課長と平良研三主任技師から同市のエコアイランド宮古島計画について説明を受けました。
宮古島では戦後、サトウキビ畑に化学肥料や家畜の排泄物を使用してきた結果、硝酸態窒素が地下水に浸透し、基準以上になってきている事から、バイオマスタウンを推進しています。その目的は、
1.地域循環型社会の構築による島外に依存する食料、エネルギーの依存度の低減、
2.有機質肥料による地下水保全と観光資源維持の観点、
3.農地の地力増強、
4.地球温暖化対策への貢献、を挙げています。
説明を受けた後、宮古島市資源リサイクルセンターを視察しました。ここは、サトウキビの搾りかす・バガスと家畜の排泄物や生ゴミ等を堆肥化して農地に還元し、地力の回復、農産物の品質向上、地下水の保全等を図る目的で設置されたものです。
サトウキビの搾りかすをサトウキビの堆肥にするという、生物資源の有効利用に感動しました。
この後、NPO法人亜熱帯バイオマス利用研究センターが設置した宮古島バイオエコシステムセンターを視察し、プラントを見学しました。ここでは、サトウキビの搾りかすのバガスの炭化装置、複合燃焼装置、メタン発酵装置、汚泥炭化装置等を見学しました。
26日には前日の平良研三主幹の案内で宮古島市地下ダム資料館を視察しました。資料館では担当の方から宮古島の地質や渇水に悩まされてきた歴史、地下ダムの建設技術構造、農産物の収穫の増加等の説明を受けた後、資料館に隣接している地下ダムの地下水が湧き出ている場所を見学しました。
宮古島の地質を利用した地下ダムに人間の叡智に感動しました。
今回の視察は大変有意義な充実した視察であったと思っています。今後の徳島県のバイオマスの推進に取り組んでいきたいと思っています。