文教厚生委員会の教育委員会の審査で質問しました

 7月3日の文教厚生委員会の教育委員会の審査で、次の4点の質問をしました。

 一点は、午前の委員から今回の安全保障法制の整備についての閣議決定について、私自身も両親が満州から引き揚げてきたことや、昨年広島の原爆資料館や江田島の資料館を見学して平和の尊さを改めて認識していることを述べた上で、自衛隊を目指す高校生や自衛隊員の家族や国民に誤解を与える意見が出たことから、閣議決定の全文を元に肝の部分を読み上げて教育長の見解を聞きました。

 教育長からは、憲法と教育基本法と民主主義を基本として本県の教育を進めていきたいとの答弁でした。

 二点目は、防災教育について、2010年10月の防災対策特別委員会で質問した、学校の屋上へのヘリサインの設置と窓ガラスの飛散防止フィルムの施工を防災教育として、予算の少ない中で生徒で作業する事によって防災意識も高まり、家庭や地域にも反映し、一石二鳥になると提案したがその後の取り組みを質問しました。

 併せて、高知市の潮江中学校が地域貢献型防災活動を取り上げた高知の民放のニュースで、生徒が飛散防止フィルムを老人福祉施設の窓ガラスに貼っている活動を紹介しました。

 課長からは県立学校45校の内、ヘリサインは22校が実施済み、窓ガラスは体育館が14校との報告がありましたが、私は生徒が実施した数をさらに聞いたところ、ヘリサインはゼロで教室は4校のみとの事でしたので、生徒が自ら作業する事が大事であることを訴えて、且つ平成30年までの全県立学校で実施予定というのは余りにも遅いので、もっと早期に実施することを指摘しました。

 教育長からは予算の問題など課題はあるが、なるべく早期に実施したいとの答弁でした。

 三点目は、環境教育について、2月定例会で県議会から提案し、制定された森林を守る条例に関して、県立高校に間伐材で作成した紙コップを使用している自販機を設置して環境教育を進めるべき、との質問に対するその後の取り組みを質問しました。

 課長からはその後、県内の県立高校7校で設置したとの報告がありました。

県立城ノ内高校に採用された間伐材の紙コップの記事(同校のHPより)

 この自販機には間伐材利用促進の標示もされており、全国的にも先進的な取り組みで関係者からは注目されている事と、三好市の材木加工会社の木目の製品で、自販機に張り付けてより間伐材利用促進が図られ、県内の間伐材木材利用促進も図れることに繋がることから残りの県立高校にも設置出来るよう求めました。

 四点目は、香川県の定時制通信制夢チャレンジ事業を取り上げ、本県としても単独の定時制通信制支援の事業予算を組んでもらいたいと強く要望しました。

 教育長からは今後、使いやすい制度を検討したいとの答弁でした。