23回目の一般質問をしました

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 2月24日、二月定例議会の一般質問で次の七項目の質問をしました。概要は以下の通りです。

質問 
 全国初の障害者の方々へのコミュニケーションが保障される総合的な、仮称「徳島県情報アクセス・コミュニケーション保障条例」を制定すべきと考えます。また、条例制定に向けて、障がい者等の当事者を含む検討委員会を県庁内に設置すべきと考えます。

答弁 知事
 今後、全ての障がい者の方々にとって一層の「権利擁護」が図られる条例の制定を視野に入れ、具体的な調査研究、論議を行う委員会を「新年度早期」に立ち上げ、当事者の方々を始め、「幅広く」ご意見をお伺いしながら、「本県の実情」を踏まえることはもとより、「全国に先駆けた」支援のあり方について、しっかり検討して参りたいと考えている。

質問
 団塊の世代が75才以上となる2025年を目途に、重度な要介護状態となっても住み慣れた地域で、自分らしい暮らしを人生の最後まで続ける事ができるよう、住まい・医療・介護・予防・生活支援が一体的に提供される地域包括システムの現状と課題について、知事はどのように認識しているのか。

答弁 知事
 全国よりも早く高齢化が進行している本県において、「全国に先駆けて」作り上げていく事が重要と認識している。そのためには、医療機関や介護事業者からNPO法人や住民団体まで「地域の実情に精通」した多種多様な「人材の確保」が強く求められている。
 新年度は、「在宅医療」においては「在宅医療・連携拠点」の整備や「在宅医療チーム」を拡大し、「医療・介護連携」を「全県的に展開」していく。
 「人材の確保」を進めるために介護職員の「更なる処遇改善」を図る政策提言を行う。加えて、「看護職員」の確保に向け、県看護協会と連携して、県内定着を図るとともに、県南部や県西部に「エリアマネージャー」を新たに配置し、「潜在看護職員」の掘り起こしや、「再就業」の支援を行う。
 徳島ならではの「地域包括システム」を構築し、「徳島発の処方箋」として全国へ発信できるよう、しっかり取り組んでいく。

質問
 「未婚化・晩婚化」対策のため、県は市町村とも連携し、「三十路式」開催の旗振り役を担うべきと考えます。

答弁 政策監
 成人式から10年目の節目を祝い、地元を離れて疎遠になった同級生との絆の再確認や地域社会との関わりを深め、その活性化につなげる、地元有志などによる取り組みは、地域のあり方はもとより、結婚を含めた自分の将来について考えるきっかけづくりにもなる有意義なものであると認識している。今後、成人式を実施する市町村のご意見も伺いながら、全国の実施状況や成果等について調査を行い、効果的な働きかけや支援のあり方について、十分検討していく。

質問
 本県はまだ景気回復の実感もなく、4月から消費税が上がり、経済的に厳しくなる保護者や生徒に、高校奨学金の一部を入学前に前倒しして貸し付ける「短期臨時奨学金」制度を来年から実施を検討すべきと考えます。

答弁 教育長
 真に経済的理由により修学が困難な者に対し、修学の機会を確保し、人材の育成を図るという理念に立ったものであると認識しており、まずは課題を整理した上で、どのような方法・内容であれば本県の状況に合った「短期臨時奨学金」制度の導入が可能であるか今後検討して参りたい。

質問
 宿泊率全国最下位の汚名返上のために、本県最大の観光資源である阿波おどりを活用して、県外からの観光誘客の増加に繋げるため、例えば「秋の阿波おどり」として、「とくしまINAKA博覧会」を充実、拡大させるなど、新たな取り組みを実施してはどうかと考えます。

答弁 商工労働部長
 議員提案の趣旨を十分踏まえ、主催者である徳島県観光協会や、阿波おどり関係団体と、しっかり連携し、「秋の阿波おどり」として、全国から多くの観光客の皆様にご来場いただける、キラリと光る魅力あふれる催しとなるよう、知恵と工夫を凝らし、今後共阿波おどりの魅力を最大限に活用し、年間を通して、本県の魅力を全国に効果的にアピールすることにより、「観光誘客の拡大」と「地域経済の活性化」に繋げてまいりたい。

質問
 獣害対策について、県は野生の猪鹿の肉である「ジビエ」について、補助金制度を国に提案するなど、ジビエの量の確保や消費拡大に繋がる施策を講じるべきであり、ジビエの肉の質を等級付けする仕組みを作るなど、より安心で高品質なジビエを消費者が楽しむ事ができるような施策を講じるべきと考えます。

答弁 副知事
 現在の「国の補助金制度」は処理加工施設の整備には活用できるものの、需要拡大や消費者へのPRなどは対象とならないなど、利用しにくい面もあることから、議員提案の「ジビエ」の生産から消費拡大に至る様々な取り組みを対象とする「柔軟な補助制度の創設」を提言してまいりたい。「等級付け」については、「ジビエ」を楽しむための有効な手段であり、新年度早々にも「県・市町村」、「獣肉処理業者」や「料理店等」の関係者で構成する、仮称「阿波地美栄・消費拡大研究会」を立ち上げ、「ジビエ」の「供給や消費の動向」なども踏まえ、研究を進めてまいりたい。

質問
 本県は吉野川をはじめ、多くの河川を擁する雄大な自然に恵まれると共に、自然と共存するための生活文化として多くの「橋梁」があることから、本県の多様な橋を記録し、後世に残して行くためにも、専門家にも協力してもらい、橋にまつわる歴史や技術を広め、さらには観光誘客に繋げていく取り組みを進めるべきと考えます。

答弁 知事
 現在、県のホームページ上にある「橋の博物館とくしま」の内容を充実し、映像に工夫を凝らした、他では類を見ない、独自の「バーチャル博物館」を作り上げ、「観光誘客に繋がるコンテンツ」を展開していく。また、地域の歴史・文化の文献資料や設計・施工時の記録などを取りまとめ、技術者や研究者にも役立つ、その橋の全てが判る「橋梁史」を編纂する。そのために、技術分野にとどまらず、歴史、文化など、様々な分野の有識者に参画をお願いし、仮称「徳島の橋を語る会」を直ちに設置して、「橋梁史の編纂」はもとより、「橋を活用したイベント」などについて、幅広くアドバイスを頂きたいと考えている。そして、「徳島の誇れる橋」を全国にそして、世界にアピールできるよう、オンリーワンの「橋の博物館」を作り上げて参りたい。