「革新懇」コラム
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驕る平家は… 革新懇ニュース2013年06月
さっきブログを書いたとき、「民主主義」のつもりが「無飲酒主義」になった(笑)。もちろん入力ミス。
「酒は百薬の長」だし、民主主義と対立するはずもない。
それどころか、気の置けない仲間との飲み会は、活力と連帯を強めるものだ。
参院選で健闘した日本共産党の上村きょう子さんをお招きした「慰労」会も、「祝勝」気分に満ちて参加者の意気を大いに高めた。
それもそのはず、比例区5人全員当選、選挙区でも東京を皮切りに、大阪・京都も「近畿」雀躍。これに勝る酒肴は無い。
しかし、共産党が躍進した一方で、小選挙区制の恩恵を受けた自民党が議席を大幅に増やしたのだから、油断はならない。
自公の「凶力」は侮れないが、驕る平家は久しからず…。 驕慢な悪政と、国民とのネジレは命取りになるだろう。
そして、その兆候がはや見え隠れしているのだ。
選挙前に石破幹事長の「国防軍での命令違反は死刑」との怖い暴言が「拡散」したと思ったら、次には麻生副総理の妄言が世間と世界の顰蹙と憤激を買っている。
憲法を変えるのは、「ナチスの手口を学んで知らぬ間にやればいい」だって。
改憲も原発推進も増税もTPPも、その手口が彼らの願望だろうが、ナチス式「全権委任法」を渡すわけにはいかない。
政治革新を願う私たちには、新たな「自共対決の時代」へのワクワク感がある。 心して様々な課題に取り組みたい。
多様な国民運動が盛り上がるほど、安倍首相らは嘆くだろう。シンゾウに悪いって。(三)
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抜本塞源 革新懇ニュース2013年06月
「橋下・維新」にお礼を言わなくっちゃ。 もちろん皮肉だが、それくらい彼らの言動は、ブログなどでの雑文のネタになるのだ。
「しんぶん赤旗」読者欄(ふれだいこ)でも、図書カードを時々頂く。
先日は、維新をもじった「威信どころか不信が広がるばかり」というのが載ったし、その前の「自民と維新同体だもんね」というのも受けた。
これは我ながら気に入り、「一心同体」の代わりに度々使う。
「賞味期限ギレが近づき逆ギレが増えた」というのもある。
橋下市長の「慰安婦必要」暴言の後の言い訳=メデイアの誤報、日本人の読解力不足=なんかは、逆ギレそのものだろう。
彼の懲りない強弁には、世界中が「じぇじぇじぇ!」かも。
地元・大阪市議会では、公明党の豹変で「橋下問責」決議が否決されたのだが、その翌日に共産党などが提案した「発言撤回」決議が賛成多数で可決された。
また、革新懇はじめ「大阪市をよくする会」の呼びかけで、「市長の資格ナシの世論を広げる」大運動がスタートした。
松井府知事(同党幹事長)の唐突な「オスプレイ受け入れ提案」も新たな怒りを呼んでいる。
ただ忘れてはいけないのが、彼らの様々な暴走や逆走も、元はと言えば安倍首相の歴史逆行言動に端を発しているということ。
それを思うたびに、70年代の消臭剤CMが口をつく。臭いニオイは元から断たなきゃダメ! 鼻をつく悪臭の本家本元は安倍自民なのだ。
品川正治さんが喝破した。 激動でなく激突の情勢だ、って。
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FBのお勧め 革新懇ニュース2013年05月
二週間前に、フェイスブック(FB)を始めた。
10年以上も前から自分のホームページで日記を書き綴ってきたので、それで充分だと思っていたのだが、FBは新鮮だった。
どちらも、日々の身辺雑記と「しんぶん赤旗」記事の紹介が中心という点で共通していても、FBは書き手も読み手も「実名」が前提というのが一番の違いだ。
スタートするのも、ごく簡単。ユーザー登録し、情報交換したい人に「友達リクエスト」を送り、承認されたらすぐ読める。
共感すれば「いいね!」を押せるし、コメントも書けるし、メールの送受信もできる。
そのユーザー数は世界で8億人超とかで、親しい劇団員や身近な活動家の多くもFBを楽しんでいる。
互いの近況や持論が手に取るようにわかるのがいい。
折しも「ネット選挙」が解禁となり、今後は選挙期間中もブログ更新や政策の発信ができるそうだ。
ほとんどの国では、候補者や運動員の「戸別訪問」など当たり前なのに、
日本の公職選挙法は規制と罰則の見本市で、それも「改正」のたびに共産党の活動を抑える意図が見え見えだった。
時代遅れの「べからず」法に少しだけ自由の風が吹いたようだ。
先日は、共産党委員長・志位さんの「ツイッター開始宣言」が話題になっていた。 「革新懇」代表世話人の十枝さんも始めた。
みんなで「アベノミクスの毒矢」や「ウルトラ保守・右翼勢力」への監視と批判を大いに発信していこう。
図に乗っている首相を、戦車に乗せるのなんて、決して「いいね!」じゃないのだ。
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こんな宴会、ええんかい? 革新懇ニュース2013年04月
「新聞」ではなく「旧聞」に属する話だが、新聞社の会長や社長と安倍首相が、熱心に、高級料理店で胡散臭い「会食懇談」を続けている。
新年早々の読売を手始めに、産経、朝日、日経へと続き、さらに、徳島新聞に記事を配信している共同通信とも。
もちろんTV各社も置き去りではない。 フジテレビ、テレビ朝日、毎日放送…会社のトップ総なめだ。
いずれも、おざなりの互礼会でなく、2〜3時間かけた立派な?「宴会」ばかりで、かなり突っ込んだところまで話し合っているはずだ。
民主党の凋落と小選挙区制の効用によって、せっかくカムバックしたのだから、もう政権を手放したくないという一念。
そのために先ずマスコミを取り込みたい、蜜月関係を築いて安倍政権を支持・擁護してもらいたいという思惑があるのだろう。
売国的なTPP参入、消費税の連続増税、原発再稼働、米軍の新基地づくり、「改憲」発議条件の緩和など、
国民をなおざりにした悪政をスムーズに推進する上での「応援団」にしたいのだろう。
ただ業界もしたたかで、きっと「見返り」を求めているはず。
例えば一つは、消費税の軽減税率。新聞代だけでも非課税にというのが、前々からの本音なのだ。
だが、そうやって「癒着」が進めば、
ますますマスコミ本来の責務である「権力に対する監視と批判」が弱まるのは確実で、その先には「大本営発表」の再現が待っている。
気がかりな民主主義の危機が、僕の気のせいだといいんだが…(三)
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怒りのギャグ 革新懇ニュース2013年03月
吉本新喜劇での使い古されたギャグに「腹立つのり〜」というのがある。
もちろん巨人軍監督の名前をもじったものだが、同じ苗字の原秀樹徳島市長にも使えそうだ。
彼の独断専行ぶりには、多くの市民が腹を立てている。
長年かけて、市民参加で音芸ホールの話し合いを重ね、「動物園跡地に建設する」との結論が出ていたのに、
ある日突然、何の説明も無しに覆したのだから、失望や怒りが噴出するのは当然だろう。
たぶん、新町西地区再開発の目玉に「新ホール」を唐突に据えたのは、いざ巨大ビルを建てても肝心の入居店舗がそれほど見込めないからではないか。
だが元々、「新ホールによる活性化」なんて期待できないのだ。
目に見えるほどの集客効果は生まれない、それは目に見えている。
他県でも成功例は一つもないし、今の文化センターの実質稼働(公演のある日)も月の三分の一ほどで、今後それが急速に上向くことはありえないし…。
広大な敷地の八割を占めるという新ホールで、何の公演も無い大半の日々なんか、目も当てられないだろう。
閑散で殺伐とした光景が目に浮かぶようだ。「西地区」がウエストタウンじゃなく、ゴーストタウンになってしまう。
そうそう、吉本ファンの友人が、154億円もの壮大な税金無駄遣いには「怒り心頭に発する」と、出来の悪いギャグを発していた。
「原、不出来〜」って。そして、ホール稼働率と同じ「三分の一」の有権者署名で、「市長リコールも可能じゃ〜」って。(三)
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「絆」で悪政撃退 革新懇ニュース2012年01月
昨年の「今年の漢字」は、大方の予想どおり「絆」であった。
未曾有の震災と人災(原発事故)によって、
家族や友人との様々なつながりが無残に断ち切られるのを目の当たりにしたからだろう。
ごく当たり前の生活、平穏な日常のかけがえの無さに、強く思いを馳せたからだろう。
その底流には、キズナどころかキズを広げるばかりの民主党政治への怒りもあるのだろう。
そのキズに塩を擦りこむのが、消費税増税だ。
「竜頭蛇尾」そのものの公約投げ捨てが続き、多くの政党が「蛇の道はヘビ」と増税路線を競いあっている。
被災者をも標的にする消費税は、「復興財源」ならぬ最悪の「不幸財源」なのに、ある自民党代議士は、
「いっしょに増税の公約をして選挙をやろうよ、そうすればどちらが勝っても増税できる」などと軽口をたたく始末。
喜色満面の財界幹部の顔が浮かぶが、そういう悪政推進の正面に立ちはだかる革新の最大勢力は、やはり日本共産党だろう。
だから、増税集団は、この党の議席獲得阻止に執念を燃やす。
小選挙区制中心になって、ただでさえ民意を反映していないのに、更に「比例区の削減」を企んでいるのだからタチが悪くて腹がタツ。
比例区が無くなれば、国会は「民自公」に占拠されかねない。 それは、「ハシズム」同様に危険なことだ。
「議員が多すぎる、議員を減らせて経費節減、議員自ら身を削ろう」などのデマに近い俗論の流布も要注意。
彼らの言う「身を削る」のミは、民意のミであり、民主主義のミだから、決して削ってはならないものなのだ。
いよいよ総選挙が迫る今年はタツ年、悪政は必ず国民の「逆鱗」に触れるに違いない。
今こそ「革新懇」は、昨年に増して多くの人たちとの「絆」を強め、意気高く前進しよう。 そうそう、昇竜のごとく。
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ハッピー・アイランド? 革新懇機関紙コラム2011.06
英語をかじり始めた頃、クラスに苗字の言い換えを流行らせたことがある。
例えば、山本なら「マウンティン・ブック」、上村なら「アップ・ヴィレッジ」といった具合だ。
お笑い芸人がTVで、「笑う門にはハッピー、カムカム」なんて言ってたのに影響されたのかも。
そんな昔のことを思い出したのは、「福竜丸」を米国では「ラッキー・ドラゴン」事件と呼んでるのを、つい最近知ったからだ。
福竜丸とは、もちろん1954年にアメリカの水爆実験の犠牲になった遠洋まぐろ漁船。
その第五福竜丸は、実験場のビキニ環礁の「危険区域」から遠く離れた「安全区域」で操業中、「死の灰」を浴びる。
甲板には足跡が残るほど降り積んだというから怖い。
乗組員全員が被曝し、生涯にわたり後遺症に苦しむことになるのだが、
無線長の久保山愛吉さんが半年後に亡くなり、全世界に衝撃を広げた事件だ。
僕なんかまだ子どもだったので、
水着のビキニや怪獣のゴジラは知っていても、第五福竜丸事件については、ずっと後まで無知だった。
でも、それが「小さくて衝撃的」という意味でビキニ環礁から取ったことや、
ゴジラが水爆実験による突然変異だということは、今ではよく知られた「雑学」だ。
それはともかく、第五福竜丸事件は、広島・長崎に次ぐ三度目の「核」被曝事件として、今後も語り継がねばならないと思う。
当時は、日本国内にまで放射能を含む雨が降り、
多量の水産物が「水爆マグロ」などと廃棄され、ビキニ現地でも米軍人や島民の多くが白血病やガンになったそうだ。
ついつい、今の「福島原発事故」にオーバーラップしてしまう。
原子力発電所は、核実験の落とし子?でもあるが、いまだ、その安全で完璧な処理技術を人類は手にしていないのだ。
いまや世界の流れは、原発の段階的廃止、自然エネルギーへの計画的移行へと、急速に進んでいる。
スイス、ドイツ、イタリアが先行してるが、
唯一の被爆国であり、最新で重大な事故責任がある日本こそが、その先頭に立つべきだろう。
FUKUSHIMAを、本当の意味で「ハッピー・アイランド」と呼べる日が早く「カムカム」しますように…。
寅年に思うこと 革新懇機関紙コラム2010.01
寅年の優勝予想で、プロ野球は「阪神」半疑、大相撲は「猛虎」襲来とあった。
そうか、やはりタイガースは当てにならないし、土俵には強い蒙古勢がまた増えるのか…。
そういうのは別として、素人でも予想がつくのは、
今のままだと鳩山連立内閣の支持率は下がり続けるだろう、ということ。
それがイヤなら、疑問符を打たれている「指導性」をどうにかしなきゃ。
「普天間基地は無条件閉鎖します。移設なら国外へどうぞ」とか、
「日米軍事同盟も見直します」なんて言えたら、「見直した」という国民がぐ〜んと増えるはず。
でも、アメリカという虎の尾を踏む勇気や決断力は無いだろうなあ。
そうそう、支持率アップのためには、小沢幹事長が目立ちすぎない方がいい。
小沢邸での新年会に国会議員が166名も集まったり、党本部での党代表挨拶でわざわざ小沢さんを持ち上げたり…。
「虎の威を借りる鳩」では、国民から見放されるのは時間の問題だ。
懐がなかなか暖まらず、庶民には寒風、中小企業には逆風が、いよいよ強い。
なのに彼らには「どこふく風」かも。しかし、箱根駅伝での名言どおり、「去年の自分に負けるまい」。
騎虎の勢いならずとも、一日に千里を走らずとも、
我らが虎の子・憲法を守り、温かくて爽やかな「平和・民主・革新」の風を、自分の周りから吹かせていこうよ。
丑年に思うこと 革新懇機関紙コラム2009.0107
今年の年賀状には、ちょっと虚勢?を張って「飲み会は丑三つ時までに終えるつもり」と書いた。
実際には「午前二時」まで飲むことはほとんど無くなってるのだが、要は、若いときのように牛飲馬食はしないってこと。
また、「牛のような歩みがいいかも」とも書いた。丑年のため貰った中にもそういう文言が多かった。
モーモーと霧や砂塵が立ち込めるような世の中だけど、焦らず慌てず、ゆったり気分でゆっくり前進しようということだ。
ただ、モー然と急がねばならないこともある。
昨年来の、「政権投げ捨て、高齢者うば捨て、労働者使い捨て」の「三捨」政治からの脱却だ。
自分の内閣で憲法を変えると豪語した安倍首相は、九条を目の敵にして窮状に陥った。
彼に「あなたとは違うんです」と言ったかどうかは知らないが、
後を継いだ福田首相も何もできないまま、あっさり麻生さんに丸投げ。
これだけ軽くてグルグル回る首相の椅子は、世界でも珍しい。
その三代目も始めから低い支持率にあえぎ「周章狼狽」。
まさか「首相バイバイ」とは誤読すまいが、国民からそう言われる寸前だ。
空気が読めない、漢字が読めない「KY」首相とヤユされる麻生さんには、今では「解散やれない」というのも加わったとか。
しかし、国民はもとより与党からさえも見捨てられるとなれば、YK(やけくそ)解散をやりかねない。
その時は、放牧牛気分を捨てて猛牛にならねば、と思う。 (三)
子年に思うこと 革新懇機関紙コラム2008.0107
今年の干支はえ~と、ネだ。子で思い出すのは、なぜか高松へ行く途中の店「子子子」。
入ったことはないが、「こねこ」と読むそう。
それに、そうだ私のエト。生まれて六回目の年男、ほぼ五周したわけだ。ということは、実感がまったくなくても、還暦!
昔のイメージだと魔除けの赤い頭巾とチャンチャンコのご隠居様だが、
その衣装は、赤いセーターならともかく、現代の還暦団塊世代には似つかわしくない。
還暦なんて何のその。革新懇をはじめ、長い歴史の民主団体や文化団体には、かくしゃくたる先輩の多いこと。
戦前から「世直し」に奮闘し続けて天寿をまっとうした宮本顕治さんや、
卆寿を越えてなお旅公演を続けた杉村春子さんらは別格としても、負けず劣らずという元気な先輩は徳島にもあふれるほどだ。「私より後輩」がもっともっと増えてほしいとは思いつつ、
とりあえずは今年も「人類史の中での後輩」として、さまざまな「革新」運動に微力を尽くしたいと思っている。
私事ながら、今年が市民劇場「専従」最後の年になる。
それだけに、悔いのない一年にしなければという思いは、ことさらに強い。
しかし、諸先輩ゆずりともいえる活動スタイルは変わらないだろう。
あせらず、明るく、平常心。いいかげんでなく「良い加減」、バランス感覚、楽天性。
そうそう、その前に言わずもがなの健康第一だ。気は若くても老化はしのびよっている。
昨年暮れの健診で初めて指摘された高血圧(幼時の知能指数より高かった!)や、復活した脂肪肝、眼底何とか、もあったっけ。
ストレスが無いことは無かろうが、それにはけっこう強い私の場合、不健康の元ははっきりしている。
飲みすぎ、吸いすぎ、運動不足の三点セットだ。ここに少しばかり注意を払おうと、還暦新年に決意した。
今年も悪政にネをあげず、「ネあか」で共にがんばりましょうネ。
と、書き終えてつい一服。しそうになったが、我慢してみた。何事も為せば成る、かも。