★文筆家パワー 2003年1月26日掲載
詩人Poets、劇作家Playwrights、編集者Editors、随筆家Essayists、小説家Novelists。
これらの頭文字をつないだPEN。日本ペンクラブは、そういう集まりだ。
私たちをいつも楽しませてくれる文筆者たちが先日、大事な集会を開いた。
イラク攻撃に「否」と言おう、いま「戦争と平和」を考えよう、というものだった。
北朝鮮の三文字を見たり聞いたりしない日はない昨今だが、
アメリカが準備している「対イラク戦争」を止めさせようという特番などは皆無。
ならば、この種の市民運動や集会をきちんと報道するだけでも少しは評価できるのに、
「しんぶん赤旗」以外はほとんど無視状態だ。
PENにはNewspapermenのNは入らないようだ。
ペンクラブの集いに参加した350人の作家たちは、キナ臭さをかぎつける鋭敏な嗅覚を持っている。
どの発言もまったく同感できるのだ。
会長の梅原猛さんが「平和の伝統」を守らない政府を批判し、
作家の三好徹さんは10万人も参加したワシントンでの「イラク攻撃反対集会」も報道しなかったマスコミを批判した。
井上ひさしさんもズバリ言った。ブッシュの裏に石油あり、イラク原油の採掘権が狙いだと。
いつの世も、ペンよ剣より強くあれ。