泣きたいのに涙すら浮かばない 

子供みたいに大泣き出来たら楽なのかな

いつからなのかな 泣けなくなったのは

泣き顔すら失くしちゃったんだ



なんで思い出したりしたんだろう

もう忘れてるつもりだったのに

先に歩きだしたはずだったのにね

泣けてくるのはどうして

 

消えてしまいたかった 跡形も残さずに  

ここに居た事さえ夢にして いなくなりたかった

記憶の中の一場面として 唯の想い出としてだけ

 

解らないのは自分の心なんだけど

溜息ばかりが増えていく

重くなっていく 心の底に

 

ぽっかりと空に浮かんだ月のような人だった

暗闇を照らしだす仄かな光

もう見つけられなくなる 

そう言い聞かせてる

もういないんだろうな 何処にも




  

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