今夜は月が遠いから 心までが見えなくなる

笑っているのかも その表情すら読み取れない

声をたてないで 泣く癖と笑う癖

背中を向けたまま 読み取れなくなる

 

誰もいない この世の果てまで行って

戻ってこれなくなってもいいから

誰も見えない この夜の果てまで

心なんてもういらないから

 

人は独りでしかないんだから 

また戻るだけの事

なのになんで泣けてくるんだろう

 

このまま海になりたかった 何も考えずにすむのなら

このまま風になったって良かった 人として存在しているよりも

無機質な物質になって 大気中に溶けてしまいたかった

 

もう手を引こう 所詮叶わぬ事ばかり

世の中は難しい ことばかり

素直だけじゃままならぬ 

引いて見せるもいさぎよし




  

BACK