眠れない夜が続くたび 言葉が増えていく

一人ぼっちの夜が長すぎて 感情表現が下手になる

声にならない想いは 抱えているだけで精一杯

どこかで下ろしてしまわないと 心のバランスが崩れる

 

もうちょっとこのままでいてもいいのかな?

のんびりと座って 待っててもいい?

急ぎ足で行く必要もなく ゆっくりと歩いても

ちょっとだけ休みたくなって ずっと先を見渡す

一人でも平気 これからだって今までだって

いつかどこかで出逢える予感だけを 心に抱いていれれば

 

誰も知らない所まで 急ぎ足で歩いてる

足跡だけ小さく残して 足音は立てずに

一瞬目を離した隙に 一瞬手を放した隙に

存在感の薄さに 生きている実感さえ浮かばない

このまま見えなくなったって 気にしないで

少しだけ心に小さな痛みを残せたなら

もうそれ以上望まないから

 

ずっと待ってても良かったのに 

もう届かない所にまで行っちゃうんだ

心に傷が浅い内に 想いが形になる前に

必要すらなくなった手を いきなり離されたんじゃ

なす術もなくて 立ちすくみそうになる

このまま ここから立ち去ってから

姿すら見えなくなった場所で うずくまって泣かせて

 

声が震えないように 緊張が伝わらないように

声を聞くのが好きだった ずっと聞いていたかった

でも一瞬の沈黙すら怖かった 

それでも声を聞きたい夜がある




  
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