あの月が欠けていくのを ずっと見ていたかった

日毎夜毎に姿を変える 銀の月は人の心に似てる

月が照らすのはここに存在して 真実を夢見る君の姿

月がその光で 優しい冷たいキスを繰り返す

 

もう探さないし 追いかけたりもしないから

早く立ち去ろうと思った 足跡も残さずに消えたかった

今ならまだ間に合うし 笑って嘘だって言える

誰も傷付かずにすむなんて事はないけれど

だから それがどうしたって言う表情はやめて

傷つけたのは私 置き去りになったのも私

それが罪でそれが罰 もう忘れるから



何が駄目なの? 何度も問いかけてみる

答えなんて出るはずもない事だけど

そばにいたいと願うのは ずっといてよと願う事が

この恋自体が罪だと この想いが罪だと否定されても

伸ばした手が宙を舞う 心と同じ儚さをつかむ様に 



君が笑っている世界が 私の願った事

遠くからでもどこからでも

その笑い声が聞こえてきたら

きっと私は元気になれる 君の元気が感染して

 

何一つ望みはしないし 願いもしないから

元の世界に戻るだけの事だから

また一人になるだけの事だから

悲しいなんて思わない 感情は捨ててきたから

   

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