時が過ぎていくのだけを 言い聞かせて生きていく 

もう少しで心が楽になれるから いつまでなんて聞かないで

時間と空間が背中を押してくれるまで

その瞬間までは 痛みさえ優しい   

 

歩いていられるのは 誰かに辿りつきたいから

足跡を一つずつ 残して歩くのが好き

振り返った時に安心して また歩けそうな錯覚

大丈夫よと笑顔を 強がる姿を誰に見せるの?

 

しかめっ面をする癖も やっと覚えたしぐさの一つ一つ 

どうやったら忘れれるのかな 心の中から追い出すのに

どれくらい時間をかければいい?

覚えてしまうまでの時間の長さ?

同じくらいの時間をまた過ごしてくのかな

 

月が消えていくその前に まだ言ってない想いを

言葉で伝えるのは簡単 

想いの深さなんて 誰にも見えやしないから

余計な言葉はいらない 抱えているその言葉を

何度も名前を呼びかけた 声に発せずかき消され

月が遠くこの世を照らす もう明日はないよと告げるように

唯 存在するのはこの一瞬 その後姿を目で追って

今 存在するのはこの一瞬 走ってその影を捉まえる

 

肩が震えているのを 風が冷たくなったせいにして

もう次はないんだよ・・・そう言った声が震えてる

想いを素直に口に出せない 言葉で上手く表現出来ない

手を離した瞬間に 心を離した瞬間に 

もう声すら届かない 存在になったのが少し悲しいけど

 

 

 

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