春の夢 桜の降る夜 かいま見る 

幻影の影 君が見し夢  

 

春夏秋冬 花鳥風月 世界無二の桜の花の国

巡る季節が君を待つ 春の桜の散り際を

薄墨色の雲が途切れ 夏の陽射しが空を切る

金木犀の優しさが辺りを包む 永遠にこのままで

風の冷たさに冬が見える 空は澄み渡り凍りつく

手を振るように 風花が降り積もる 

君が見ている 世界は美しいほど残酷で 

私の見ている 世界は悲しいくらい現実 

 

夢の中で名前を呼びたかった でも声にさえならずに

そのまま宙が飲み込んだ   あの想いは何処へ行くの?

夢の中で私はいつも一人   誰かが存在している所まで

漆黒の宇宙の海に漂いながら 歩ける場所まで行かなきゃ

もう誰もいらない      もう夢は見ないから     

 

解ってる 彼女が悪くないってことは

でも彼女の現実と私の現実は重なって欲しくはなかった

早くどこでもいいから行っていいよ

私の現実に踏み込んでこないで

夢のままで終らせたのに

 

ここは私に何も 与えてはくれなかった

一人の孤独を噛み締めるだけ 

本当に一人きりなんだと 気付かされるだけ

いつまで続くのかな こんな堂々めぐり

もうやめちゃえば楽かもしれない  このまま

 

近づかない方がいいのなら このまま距離置いたまま

心が通じあえないのなら 離れたままでいようよ

楽な事ばかり考えて 肝心な事から目をそむけて

今ならまだ間に合うから 傷付く前に離れるから  

  

 

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