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夜降る雨が 静かに世界を包んでいく 透明な雨が 心に溶けて流れていく いつまでも ここにいられると思ってた いつまでも 思いが続くと信じてた 雨が止まなければいい このまま降り続けてくれれば
心の中に抱えてる 言えない言葉が溜息をつく 自分でも気付いていない 想いが溜息をつく こんな気持ちをなんて言うのかな? 形に出来ないもどかしさに 唯とまどうばかり
初めて失くしたくないと思った 今までの時間の中で 初めて思った 他の誰の言葉よりも 他の誰かの想いよりも 君との時間を失う方が ずっと怖いと思った
気の触れてしまいそうな夜 青い月を見つけた どこまでも透明な波間で 唯浮かんで流れていく あの月まで一呼吸して 泳いでいけそうで 足がしびれて力尽きて 海の底に沈みながら 消えていく意識の狭間 青い月が追いかけてくる
それは月が見せた 真夜中の蜃気楼 月が手に届きそう 夢の中まで連れて行って 見つめていると 引き込まれそうで 心が狂いかける 月の魔力に捕りこまれる 世界中に魔法をかけよう 銀色の月が世界を照らして 夢を見ない誰かのために 私が願った言葉は 叶うまでの秘密 永遠に解けない魔法 誰にも見えない秘密の鍵で閉じ込めて
誰も知らない人ばかりの場所に行きたかった 心まで閉ざしてしまったら 何のために生きているの? 息をするのさえつらくて このまま眠っていたかった まだ笑える力が少しだけ 残しているから安心していいよ でも今はうずくまったままで 心をずっと抱きしめたまま 失ったものの大きさに 心が慣れてしまうまで |