海の底からひとつ その手で拾いあげてみせて 

プラチナの輝きが 左耳に揺れる

横顔の角度が好きよ ずっと愛すと約束したら

パール・ピアスにそっと触れて

 

心の一番弱い部分を そっと抱えて涙を呑む

傷付いて泣くだけなら 最初から近づかない

心に嘘を付くのはつらいけど

今なら心だって騙すなんて簡単だから

 

奇跡が起こるのを待つだけ?

何も出来ない小さな自分

泣く事すら出来ない 唯祈るだけ

もし…奇跡が起こるのなら…

さよならを云う瞬間が いつか来るのは解ってた

この束の間の至福感を いつまでも漂っていたかった

辿りつけないメビウスの輪 周り続けたその輪の中で

ずっと歩いていたかった 辿りつけないままで良かった

 

どんどん遠くなる月のように 遠くなっていく距離感

知ってる?あの月はいつか目に見えなくなる時が来るって事を

いつか年が流れて 誰も存在しなくなったここから

見える宇宙(そら)は違う風景になっているはず

目に見えるのが当たり前 そばにいるのが当たり前

その距離感を縮めれないままで離れちゃったね

夜空に浮かぶ月のよう 孤独な存在 生きている空間

 

夏の太陽の陽射のきつさに 砂浜へ1歩歩いて立ち止まる

立っているだけで夏に圧倒される 日陰を目で追いかける

エメラルド・グリーンの波が 砂浜に打ちよせてるから 

裸足になった勢いで一気に駆け出す 白い波しぶきまであと少し 

焼けた素肌によく似合う 君のピアスのパールが揺れる

 

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