もう少しの時間だけ ほんの少しの休息をあげる

最後の時間は気がつくと 目の前に迫っているもの

知らなかったふりのまま いつのまにか姿を消すから

でもまだその瞬間じゃない ほんの少しの余韻を残してる

だってここは私のいる空間じゃない

取り残されたままじゃ嫌だから

 

運命なんて あたしは信じない

愛なんて もういらない

 

今ならまだ間に合うのかもしれない

何も形になる前に さよなら

想いに気づく前に さよならを伝えなきゃ

君に惹きこまれちゃう 取り込まれるその前に

 

雨が降り止まない内に 伝えておきたい事が

雨が降っている間は 何処にも行かずにいて

もう行かなきゃいけないのは知ってる

もう逢えなくなるのも知ってる

この雨が記憶も消してくれればいい

この想いも 雨の中に流してしまえれば

 

ただほんやりと感じる事 この世界に存在してる

誰かを大切に想っている自分がいるって事

それは ほんの偶然から始まった事

出会える確率なんて ないに等しかった

すれ違って 顔も知らないまま時は過ぎるはずだった

気付いてしまったのは 私だけ 

気付かれぬ内に 消してしまうのが優しさ

時間だけが優しくしてくれた

立ち止まってた背中を押し出してくれた

 

怖いのは いつか想いが消える瞬間

君がいなくなるのは解ってる

私の中から消える瞬間と同じならいいのに

二人同時に思いついて 深呼吸する一瞬の内に

想いも消え去ってしまえたら 

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