|
お願いだから
俺の持ってる物は全部あげるから、頼むから俺に こいつを残していってよ。他には何もいらない、誰も望まない。 俺のしてる事って何なんだろうと考えてみたら、 俺はこいつになりたかったって事。
俺の記憶は、誰かに作られているのかもしれない。 でも、俺の中の真実はこいつへの想いだけが残ってた。 狂ってもいいと思える程、誰かに恋してる。 俺の心なんてどうでもいいんだ、こいつを守れるんなら 何だってやるから。
俺にこいつをください。ずっと大事にするから。 そんな風に、人を愛せるなんて今まで思わなかった。 戦うだけが、こいつを守る術でしかないのなら、 全身を切り刻まれても、俺が守るから。 だから、もしあんたが存在しているのなら… |
