さやまの会 №64   15/1/29   
 高検が証拠リスト開示~さらなる世論形成を~
1月23日に東京高裁で第21回三者協議が開催されました。
狭山弁護団がこれまで求め続けていた証拠リストについて、東京高検は22日付で開示しました。検察が過去の事件で証拠リストを開示するのは異例のことであり、これまの取り組みの成果といえます。
リストに記された証拠は279点あり、石川さんが書いたとみられるハガキなどこれまで存在が明らかになっていないものが含まれていました。また、リストの開示によって番号飛びとなっていた証拠物の名前が判明しましたが、内容や控訴審で領置された経緯が不明なものが含まれています。
弁護団は、未開示の40点以上の証拠物について具体的に必要性を示し、開示勧告を求めることを裁判所に伝えています。
今後、弁護団は手拭いについての新証拠と補充書、秘密の暴露とされた自白についての新証拠と補充書などを提出していくこととしています。
次回の三者協議は、3月下旬に行われることになっていますが、証拠リストの開示を契機にさらなる世論形成を行い、証拠物そのものの開示を東京高検に求めるともに、東京高裁には引き続き開示勧告などの対応が行われるよう取り組みを強め、再審開始決定を勝ち取るまで油断することなく粘り強く取り組みを進めていきましょう。
 第20回三者協議~筆跡資料開示~
弁護団は昨年10月30日に東京高裁、東京高検と第20回三者協議を行いました。
協議に先立ち、検察側がプライバシーに関わるので開示できないとし裁判所に提出していた「筆跡資料」について、東京高裁が検討した結果、すべて弁護団に開示されました。一部は開示済みであったものの、新たに開示されたものは28点に及び開示証拠は164点となっています。
しかしながら、今回の証拠開示で証拠物の番号飛びの問題は解消せんでした。依然として、少なも40点以上の番号飛びの証拠物がどのような証拠物なのか。開示済のものなのか不明なままです。(別表参照)
 別表:証拠物の番号飛び
 弁護団が新証拠を提出
また、弁護団は139点目の新証拠として「鞄自白の位置・経路等報告書」を提出しました。これは、開示された取り調べテープの分析などを踏まえ、図面により鞄の処分に関する自白の変遷および問題点を可視化し、自白の信用性および鞄発見が秘密の暴露でないことを明らかにしています。
 本会の取り組みを報告~活動の広がりを~
2月12~13日にかけて、第35回部落解放・人権徳島地方研究集会が開催されます。13日の狭山分科会で、本会の取り組みについて報告を行います。会員の皆さんも是非参加くださいますようお願いします。 
あわせて、同日の13日に本会の総会を自治労プラザにおいて開催します(詳細裏面参照)ので会員の皆様の参加をよろしくお顔いします。
 定期総会のお知らせ
2015年度定期総会を開催いたします。多数んぼ会員のご出席をよろしくお願いします。
日時 2015年2月13日(金) 18時30分~
場所 徳島市幸町3-98 自治労プラザ4階