加同協ニュース №26 02/9/17 |
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7月22日 就学前部会・小学校部会 交流会報告 |
7月22日、加茂名小学校多目的ホールにおいて、就学前部会と小学校部会 (両小学校の1・2年生担当教職員) の交流会が行われ、2グループに分かれて話し合いました。遅くなりましたが報告です。なお、☆が就学前、○が小学校からの発言です。 |
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第Ⅰグループ |
司会 小学校の先生が足を運んでくれている保育所、幼稚園は子どものことをともに考えていける状況ができている。年に1回の会だがこれをきっかけに話を広げていきたい。 |
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☆今年の1・2年生のことなどを話してほしい。 |
○4月5月の最初は、小学校は一体何をするところだろう? という感じだったが、だいぶわかってきた。すんなり入れる子、とまどいのある子など様々なスタートだったが、1学期が終わってそれなりにスムーズに進んでいる。 |
○友だちの名前を覚えてくるにつれて親しさの余り、トラブルも起こってきた。 |
○興味が多い分 「ハイ、ハイ、ハイ」 と手を挙げて発表したがる場面もあるが、だんだん待つことができるようになり、友だちの意見を聞くことができるようになった。 |
○去年の1年生とくらべるとじっと座っている子が多いが、おとなしいのかなと思ったが、今頃になっても学校生活のきまりが分かっていない子もいる。 |
トイレなどどんなときでも行こうとしたが、少しずつ休み時間に行こうと声をかけている。6月末から7月にかけて休み時間にトイレに行こうと声をかけることでやっとできるようになった子もいる。 |
○去年の子はにぎやかで、学校の様子がわかってきたという自信とお兄さん、お姉さんになったという自信から落ち着いて学校生活が送れるようになってきた。 |
☆どのような子に手をかけているか? |
○給食の時間が一番ネック、ゆっくり給食を食べたりすることをしたいのだが。食べる時間は、決められた時間の中でしっかり食べようと話している。 |
片づける時間も必要なので、好きなものだけでもたくさん食べよう、嫌いなモノでも一口は食べようというようになっている。 |
4月5月ぐらいだと、本を出すのにも一苦労している。算数セットを出すということだけで1時間がかかる。最初はトイレにいくことさえいっぱいの状況。 |
☆45分の勉強をはじめからしているのか? |
○入学したてはトイレの行き方、並び方など学校生活の仕方を教えている。勉強については5月くらいからしている。給食も5年生に早く来てもらってはじめは30分、25分、20分と給食の時間を短くしている。5月からは1年生だけで4時間目を早く終わって早めに給食の準備をしている。 |
○チャイムも1時間目の始まりは鳴るが、1時間目の終わりはならない。2時間目の終わりは鳴る。弾力的に時間を使えるようにしている。時計を見て動ける子と動けない子がいるのでみんなで声かけをして時間の観念をつけるようにしている。 |
☆3歳児からお弁当包みをしている。5歳児もぞうきんをかけたりしているがこういうことはできないといけないのか? |
○できないと困るということはない。ぞうきん絞りなどで手に力を入れることで指先の力がつくからしっかりした字が書けるようになる。 |
☆あまりできるできないでレッテルを貼りたくないから、結びができることにこだわらなくてもよいのでは・・・。 |
○ボタンをかけたりはずしたりがなかなかできない子もいるので、ボタンをきちんと見てするように少し練習をしてもいいのかも・・・。 |
○給食も助かる。デザートのふたをあけて、バナナの皮をむくなど、力がなくて困っている子もいるので指先の力がつくような遊びはよいと思う。 |
☆文字についてはどのくらい保育所で教えておいたらいいのか? |
☆全体で教えることはしていない。それ以前の段階で手首を回したり、鉛筆で遊ぶなどはしている。自分から自主的に取り組むことが大切。 |
☆文字というのが入るように幼稚園の教育要領が変わってきている。遊びの中で文字が入ってくるように自分の名前くらいは興味がもてるようにしたい。 |
☆夏祭りの招待状などで興味をもって文字を書きたい子が書いたり、子どもと一緒に生活の中で文字とふれあい、興味づけていきたい。 |
○新しい教科書になって5月から6月にかけて50音表が出てくる。1学期中にはひらがなが全部出てくる。10月から11月にはカタカナの50音。9月から漢数字が出てくる。 |
○1・2年の生活科の中でお金を使ったり、漢字も習っていなくても書いてみたりする場面があり、「やってみたい」 気持ちを感じることで学習につなげている。 |
○言葉遣いについても名前の呼び捨てについてはどう指導してきた? |
○南小では男も女も 「~さん」 |
○加茂名小では 「~くん」 「~さん」 と呼ぶようにしている。 |
☆保育所では家での呼び方を呼んでいる。年齢に応じてもあるだろうし、文化によってもちがう。 |
☆保母の考え方によっても子どもの呼び方については、これから論議していく必要がある。 |
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第Ⅱグループ |
修了式のこどもの姿、小学校入学の時の姿を見て、子どもはどこでどのように気持ちを切り替えていくのだろう。とぎれているところを見つけて、つなげていける交流にしたい。 |
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<雑巾しぼりについて> |
○6月に掃除が始まる。雑巾は乾拭きからバケツを使う。バケツの中でグルグル洗濯機洗いをする子もいる。絞り方が十分でなく、水が落ちる状態の子どももいる。洗った後、雑巾を干す時にのせるだけでちゃんと干せない。 |
シュロほうきを持つと最初はゴルフような遊びになってしまう。そのことから道具の違いで使い方の応用ができていない。 |
給食のお盆を拭くとき、ふきんが絞れないが、5年生の子どもが教えてくれてできるようになっている。先生の意見としては、入学前の経験が生かせているがどうが心配。 |
○友達関係ができていないので、教えてあげることができない。友達にかける言葉が不十分であると思う。 |
☆雑巾を実際に子どもが使うには大きすぎるのではないか。場所が変わると、応用できない子どもも保育所にはいる。場所、こえかけ、その日の気持ちの状態によって活動が変わる。 |
☆年齢に応じた環境も必要になってくるのではないか。 |
○大きさ厚さなどは、言われるまで考えなかった。 |
○掃き掃除は、なれていない。家で掃除機でするので、ほうきを使う事が少ない。家庭で実際にやっていることは上手にできることが多い。 |
☆就学前の子どもは、遊びとして取り入れる中で次にすることを感じさせていく。(見通しをもたせるよう指導している。) |
☆小学校と幼稚園は生活の違いがあるので、一概には言いづらい。 |
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<お弁当の包み方について> |
○お弁当の包み方は、遠足の時ぐらい。遠足の時には、できない子がたくさん持ってきて結んでくれと言う。小学校としてはとじひもでプリントをつづっている。そのときには結びができない。 |
☆その時期に必要なことは、就学前の中でも遊びの中に取り入れて、身につけていけるようにしていきたい。 |
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<お箸の使い方について> |
○家庭との連携で、子ども自身が直そうとする気持ちを育てていくことが、よいのではないか。 |
○栄養士の先生をお招きして、お箸の持ち方を子ども達にお話をしてもらった。一人ひとりに指導する時間が少ないかもしれない。 |
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<給食について> |
○食べるのが遅いというよりも、食べたくない、好き嫌いが多い子どもが気になる。学校としては、楽しい給食を保障しつつ、時間、味になれるように工夫している。あまり言い過ぎると苦痛になるので、積み重ねで子どもの意識付けをしている。 |
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<着替え・配膳> |
○一生懸命子どもは考えてやっている。がんばってできている。しかし、言わないとできないときもあります。 |
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<なかまづくりの様子について> |
☆仲間関係ができているようで、できていない。いろいろな場面でいろいろなことを経験するなかで、遊ぶ楽しさを学んでいる。 |
○つまいずいている子や困っている子がいたら、助け合うことを目標にしてがんばっている。 |
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<就学前交流> |
☆ふれあい遊びを通して、7園所につながりを広げていっている。 |
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<就学前の仲間関係の広がりについて> |
○一つの遊具をみんなで使って遊ぶ。鬼ごっこなどは、最初の就学前のグループで遊んでいることもあるが、クラスの中でだんだん新しい仲間を作っている。 |
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<保護者との連携について> |
☆就学前では送迎の時間に話すことが多い。家庭訪問や個人懇談をしている。必要に応じて連絡帳に記入している。 |
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<就学前で子ども達にどのようなことを望まれるとありますが・・・。> |
○よくしてくださっていてありがたい。あえてと言うのであれば
・話を始めたら、その人の話を聞く態度
・困ったことがあったら、それを話す力
・文字を書くときの筆圧.。思うようにかけない子が一部にいます。筆圧は急に身につかないので、就学前でもクレパスやペンなどで絵を描いたりしていろいろな経験をさせていってほしい。絵を描くのが好きな子は、文字もしっかりしているような気がします。 |
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<自由保育> |
☆自由保育というのではなく、好きな遊びを十分に楽しむ。その中で育つものを大事にしていきたい。自分を出し切ったことで育つものが大きい。好きな遊びだけではなく、全体の中で育つもの、学級保育などもちゃんととらえていっている。 |
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<入学最初の小学校はどのようになっているか?> |
○4月は生活のルールを確かめている。生活の仕方を学ぶ。6月くらいに45分の授業ができるように少しずつなってくる。最初は、授業は本を開けているのが実質15分程度から始めている。子どもの状態に合わせて、徐々に小学校の生活に慣れていくようにしている。 |
○自分で教育する力 (判断力や集中力) ある種の時間的制約がある中でつけていってほしいと思う。 |
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