- 溶接機の定格入力やヒューズ容量はカタログを参照してください。例えば、pana社 デジタルTIG電源300BP4であれば、定格入力10.5KVA ヒューズ容量30A(ノーヒューズブレーカー場合40A)となっています。
- ここで気をつけたいのは、大は小を兼ねるのでは、と言う誤解です。この場合、100Aぐらいのスイッチボックスにつないでも良さそうなものですが、もし必要以上の電流が流れた場合、ヒューズが飛ばなかった為に、溶接機や、トランス等の設備に異常をきたす場合があります。
- ヒューズ容量は溶接電源にあったものをお選びください。また、各溶接機ごとに、スイッチボックスを取り付けてください。
- ちなみにカタログではノーヒューズブレーカーが内部式(ヒューズ式)に比べて、少し容量が大きくなっています。これはトーチSWを押した時、溶接機に瞬間的に非常に高い電気が流れ、それを拾ってブレーカーが落ちる事を考慮したためです。ヒューズの場合はヒューズの温度上昇に時間を要するため、切れにくくなっています。しかし この反応速度の遅さが機械の故障につながるとも言われています。
- 《参考》ヒューズ容量の求め方
- 三相の場合 定格(一次)入力(KVA) x 1000 /入力電圧(V) x√3 = 一線あたりの一次電流(A)
- 単相の場合 定格(一次)入力(KVA) x 1000 / 入力電圧(V) = 一次電流(A)