溶接電流、電圧値は適正ですか?
- 最近のデジタル溶接機は、電流 電圧調整が一元化しているので、電流値の調整だけで溶接が可能ですが、個別調整の場合、下記のことに留意する必要があります。溶接電流は、ワイヤーを送るスピード、、電圧はワイヤーを溶かす力と考えてください。
- よって...
- 電圧が低すぎる場合・・・・・ワイヤーが母材をつつく感じになり、 アークが持続できません。
- 電圧が高すぎる場合・・・・・ワイヤーがすぐに溶けてしまい、アーク長が長くなり、スパッタが多くなり、溶接が不安定になります。
- 《参考①》 標準溶接条件表
板厚 溶接電流(A) 溶接電圧(V) 0.8~2.3 60~150 17~20 2.3~6 100~200 19~23 6~10 200~350 23~35 10以上 350~500 35~42
- 《参考②》溶接電流を選定した後を電圧値の下記の計算式によって求めます。
- 300A以下の場合 電圧(V)=0.04 x 溶接電流(I) + 1.6 ± 1.5
- 300A以上の場合 電圧(V)=0.04 x 溶接電流(I) + 2.0 ± 2.0
- ※この計算式は主に、高電流用のワイヤーに適合します。