シールドガスのガス漏れについて・・・・・メーターパッキンが落ちていませんか?

MAG、MIG、TIG等、ガスシールドアーク溶接は、常にシールドガスの供給不足による溶接欠陥発生のリスクを伴います。
ガス漏れの原因は沢山ありますが、私の経験上一番多かったのは、ガス調整器とボンベの口金を接続する際使用するパッキンの欠落、もしくは劣化です
このパッキン無しで、ボンベのスピンドルバルブを開けっ放しにすると、ガスはすぐになくなります。(1日もたないのではないでしょうか。)
ボンベを交換して調整器を接続する時は、必ずパッキンを確認してください。

炭酸ガスメーターの例。 袋ナットにパッキンが付いていません


  左がナイロンパッキン  右がファイバーパッキン

   


その他、シールドガスの漏れについて

ガス漏れは非常に多くの原因が考えられます。例をあげると次の通りです。

1、調整器の故障。調整器の内部に破損がある。
2.各所ネジの締め付けが甘い、(ネジ山が痛んでいる。)
3..ガスホースが、破損している。(経年劣化している。)
4.溶接機本体で、スイッチが、ガスチェック(点検)になっている。→たまに見かけます。
5、トーチに破損箇所がある。
6.ガスバルブにゴミが等が付着し、常時開いている。ガスバルブが壊れている。
 
(追加のチェックポイントとしては・・・・)
 ボンベが空になっていませんか? →たまに見かけます。
 CO2調整器の場合、気化用ヒーターの100Vコンセントが外れていませんか?


漏れの原因を探すヒントとしては・・・
1、ボンベのスピンドルバルブを閉じた時、調整器の一次圧計(ガスの残量を示すもの)が、0に落ちる様であれば、ボンベより下流で漏れています。.

2、流量計付きの調整器の場合、ボンベのスピンドルバルブを閉め、トーチのSWを押していない状態で、流量計のフロート(玉)が少しでも浮いていれ
  ば調整器よりも下流で、ガス漏れを起こしています。(ガスバルブが正常であれば、ガスバルブまでの間です。)



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