気管支喘息・咳喘息の診断と治療について
当院では、最新のガイドライン(JGL 2024 / GINA 2025)に基づき、患者様一人ひとりの病態に合わせた精密な診断と治療を行っております。
1. 気管支喘息の診断と最新の治療
現在の喘息治療は、単に症状を抑えるだけでなく、気道の炎症を根本から鎮めることが標準となっています。
診断のポイント
- 症状の変動: 夜間や早朝に咳・喘鳴(ゼーゼーする)が悪化する、季節や天候で症状が変わる。
- 呼気一酸化窒素(FeNO)測定: 吐く息に含まれる数値を測定し、アレルギー性の炎症(Type 2炎症)の程度を評価します。
- 呼吸機能検査: スパイロメトリーにより、気道の狭窄や治療による可逆性を確認します。
治療のステップ(最新の推奨)
| 治療段階 |
治療内容の目安 |
| ステップ 1〜2 |
低用量吸入ステロイド(ICS)の常用、または症状出現時の頓用。 |
| ステップ 3 |
吸入ステロイドと長時間作用性β2刺激薬(LABA)の併用。 |
| ステップ 4 |
高用量ICS/LABAに加え、LAMAやロイコトリエン受容体拮抗薬の追加。 |
2. 咳喘息(CVA)について
「ゼーゼーしない咳」が長く続く場合、咳喘息の可能性があります。放置すると約3割が本格的な喘息へ移行すると言われており、早期介入が重要です。
- 特徴: 8週間以上(あるいは3週間以上)続く、喘鳴を伴わない乾いた咳。
- 治療: 吸入ステロイド(ICS)が第一選択です。気管支拡張薬で一時的に咳が止まっても、炎症を抑えるために数ヶ月の継続治療を推奨します。
3. 治療継続の重要性と吸入指導
当院のこだわり:
- 吸入デバイスの最適化: 患者様の吸入する力やライフスタイルに合わせ、最適な吸入薬を選択します。
- ステップダウン: 症状が安定した状態が3?6ヶ月続けば、お薬を減らす(ステップダウン)を検討します。自己判断での中止は再燃のリスクを高めるため、必ず医師と相談しながら進めましょう。
※当記事は2026年時点のガイドラインに準拠して作成しています。個別の症状については、診察時に詳しくご説明いたします。