脂質異常症について、
正しく知ることから始めましょう。
このページは、医師の説明を補い、ご自身の健康状態を理解していただくためのガイドです。脂質異常症は自覚症状がほとんどありません。このため「沈黙の暗殺者 Silent Killer」と呼ばれています。将来の健康のために大切な知識を一緒に学んでいきましょう。
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1. 脂質異常症とは？
血液中の脂質（コレステロールや中性脂肪）のバランスが崩れた状態です。
コレステロールの役割
コレステロールは細胞膜やホルモンの材料となる、体にとって不可欠な物質です。しかし、そのバランスが重要になります。
LDLコレステロール (悪玉)
増えすぎると血管の壁にたまり、動脈硬化の原因となります。
HDLコレステロール (善玉)
余分なコレステロールを回収し、動脈硬化を防ぐ働きをします。
なぜ危険なの？ - 動脈硬化との関係
脂質異常症は自覚症状がないまま、静かに動脈硬化を進行させます。動脈硬化とは、血管が硬く、狭くなることです。
血管の内側にプラーク（脂質の塊）ができ、これが破れると血栓（血の塊）ができます。この血栓が血管を詰まらせると、心筋梗塞や脳梗塞といった命に関わる病気を引き起こす可能性があります。
2. 診断基準とあなたの数値
ご自身の検査結果と見比べてみましょう。グラフの各項目をクリックすると詳細が表示されます。
グラフの項目をクリックして、詳しい説明をご覧ください。
3. 治療の基本
治療の主役はあなた自身です。生活習慣の改善が第一歩となります。
食事療法
バランスの良い食事が基本です。特に以下の点に気をつけましょう。
- 控えるもの: 肉の脂身、内臓、卵黄、バターなどの飽和脂肪酸、洋菓子やスナック菓子などのトランス脂肪酸。糖質の多い菓子類やアルコールも控えめに。
- 積極的に摂るもの: 青魚（サバ、イワシなど）、大豆製品、野菜、海藻、きのこ類、未精製の穀物。
運動療法
HDL（善玉）コレステロールを増やし、中性脂肪を減らす効果があります。
- 目標: 毎日合計30分以上の中等度の有酸素運動。
- 具体例: 少し早歩きのウォーキング、軽いジョギング、水中運動、サイクリングなど。
- ポイント: 「座っている時間を減らす」「こまめに歩く」ことから始めるのも有効です。
お薬での治療
生活習慣の改善だけでは目標値に達しない場合や、リスクが高い場合に薬物療法を検討します。医師の指示通りに正しく服用することが大切です。
お薬はあくまで治療の補助です。食事や運動などの生活習慣の改善は、お薬を始めてからも必ず継続してください。
4. 信頼できる情報源
より詳しい情報を知りたい場合は、以下の公式サイトをご覧ください。
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