ガイドライン・エクスプローラー
下のボタンを選択して、特定の患者プロファイルにおけるLDL-C目標値と推奨事項を確認してください。あなたの選択に応じて、下のカードの内容が動的に更新されます。
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LDL-C 管理目標値
< 000
mg/dL
選択してください
ガイドライン目標値の視覚的比較
下のグラフは、各ガイドラインにおける二次予防の高リスク患者に対するLDL-C目標値を比較したものです。このグラフは、欧州のガイドラインが最も積極的な目標を設定していることを明確に示しています。
ガイドライン詳細
各ガイドラインの主要なポイントや背景にある考え方について、さらに詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
特徴:
日本の疫学データに基づいた緻密なリスク層別化が特徴です。冠動脈疾患に加えてアテローム血栓性脳梗塞も主要な評価項目とし、より包括的な動脈硬化性疾患予防を目指しています。二次予防では、一般的な目標値(<100 mg/dL)に加え、特にリスクの高いサブグループ(急性冠症候群、家族性高コレステロール血症、糖尿病合併など)に対して、より厳格な目標値(<70 mg/dL)を設定しています。
一次予防の目標値:
- 低リスク: <160 mg/dL
- 中リスク: <140 mg/dL
- 高リスク: <120 mg/dL
特徴:
「低ければ低いほど良い」という原則を最も積極的に採用しており、世界的に見ても非常に厳格な目標値を設定しています。特に二次予防を含む超高リスク患者に対しては、LDL-C目標値 <55 mg/dL とベースラインからの50%以上の低下という二重の目標を推奨しています。さらに、2年以内に再発イベントを経験した患者には <40 mg/dL という目標も考慮されるなど、極めて積極的な脂質低下療法を推進しています。
二次予防の目標値:
- 超高リスク: <55 mg/dL
- 超々高リスク (2年以内に再発): <40 mg/dL (考慮)
特徴:
固定の目標値を設定するのではなく、リスクに応じたスタチン治療の「強度」を推奨するアプローチが特徴でしたが、最新の急性冠症候群(ACS)ガイドラインでは、より具体的な目標値への回帰が見られます。ACS患者に対しては、LDL-Cが70 mg/dL以上であれば非スタチン薬の追加を推奨し、55-69 mg/dLであってもリスク因子があれば治療強化を検討するなど、欧州ガイドラインに近い積極的な姿勢を示しています。また、早期からの併用療法(スタチン+エゼチミブ)も選択肢として提示しています。
二次予防の考え方:
- 臨床的ASCVD患者: 高強度スタチンで ?50% 低下を目指す
- ACS患者 (LDL-C ?70 mg/dL): 非スタチン薬追加を推奨
- ACS患者 (LDL-C 55-69 mg/dL, 高リスク): 治療強化を検討