鬼北町農業公社の概要
名称 社団法人鬼北町農業公社
設立者 鬼北町・えひめ南農業協同組合
鬼北町営農組合連絡協議会
設立
年月日
平成9年3月12日
所在地 愛媛県北宇和郡鬼北町大字岩谷352番地1
目的 農作業の受委託等を行うことにより、農地の保全を図るとともに、農地の担い手の育成、地域資源を利活用した特産品の開発等を行い、地域農業の進行活性化に寄与する。
事業
内容
・農作業の受委託
・農業の担い手育成のための研修
・農業施設及び農業機械の貸付け
・特産品等の調査、研究、開発及び販売
・都市と農村との交流事業
・その他公社の目的を達成するために必要な事業

鬼北町の農業は、広見川とその支流に拓けた農用地を利用した稲作農業と、中山間地域という地理的条件にあった酪農、養豚などの畜産経営を中心として、その生産活動が展開されてきました。また、昭和50年代頃より、園芸作物の導入、ほ場の整備、機械施設の共同利用等に取り組み、農業経営の改善を図ってきました。

しかしながら、近年、過疎化、高齢化の急速な進行に伴い、労働力の低下など農村社会の活力が失われつつあり、生産活動の停滞、農用地の遊休化・粗放化等の問題が生じてきております。今後、ますます担い手不足の問題が深刻化し、優良耕地の耕作放棄の増加が懸念され、さらに山間部では地域社会活動の維持すら危惧される状況にあります。また、稲作農業の機械化の進展に伴い、設備投資が零細経営を圧迫している現状にあり、農業機械への過剰投資を解消することも、地域の重要な課題となっております。

また、日本の食糧自給率は、先進諸国の中でも異例の低い水準だと言われております。世界の食料需給が将来的には不安定化、逼迫化することも懸念されており、将来を見据えた中で農業・農村を守り、人類生存に不可欠の食料を生産し、安定的な供給力を維持強化する必要があります。

さらに一方では、自然破壊が地球規模での問題となっている中で、農林業・農山村は、食料の生産に加え、国土の保全、水源のかん養、大気の浄化、気象の緩和、生態系の保護、自然・文化資源の提供など公益的かつ多面的で、極めて大きな機能を果たしており、これらの機能の継続的な維持保全に努めていく必要があります。

このため、今、公的機関による農地等の保全と担い手の育成、確保の支援措置の確立が求められております。

以上のことから、公益性の高い農村地を守り、あすの地域農業の担い手を育てるとともに、地域資源を活用した計画的かつ継続的に展開するための組織として、社団法人広見町農業公社を設立いたしました。