わんこのびょうき

   今までに 「うちのわんこ達」が経験した病気の症状と治療体験談です。医学的に
   詳しく記載されたホームページがたくさんありますが、少しでも何かのお役に立て
   れば嬉しいです。



           下痢(げり)

           嘔吐(おうと)

           膀胱炎(ぼうこうえん)

           肛門嚢炎(こうもんのうえん)

           僧帽弁閉鎖不全症(そうぼうべんへいさふぜんしょう)

           皮膚炎(ひふえん)

           熱中症(ねっちゅうしょう)

           膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)

           アレルギー(あれるぎー)

          前十字靭帯断裂(ぜんじゅうじじんたいだんれつ)



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 下痢(げり)

犬も人間と同じように「食当たり」「食べ過ぎ」「ストレス」「ウイルス感染」「胃弱体質」など、さまざまな原因で 下痢をします。 大なり 小なり 必ず何らかの原因があるはずなので、数日間の生活や 食事を思い出しながら、できるだけ早く解消してあげましょう。 長引いてしまった 場合、病院での治療はもちろんですが、脱水で弱ってしまわないように自宅で「砂糖水」や「スポーツ飲料」を薄めて飲ませてあげると良いようです。



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 嘔吐(おうと)

毛玉を吐き出す猫と同様に、犬も吐くことがあまり珍しくない動物です。散歩中に 「草を食べて⇒吐く」という行動を見ることがありますが、本能的に自分で良い草を選んで食べ、それを吐くことで体調を調整している と言われています。「吐く回数」や「吐き出した物」 「その後の具合」に注意しながら、犬が元気なようなら心配いりませんが、快復が遅い場合は診察を受けましょう。



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 膀胱炎(ぼうこうえん)

人間にもなじみが深く (私も何度か経験ありますが) 「排尿時に痛みを伴う」という、本当に不快でイライラさせられる病気です。 体力が低下するたび再発し慢性化してしまう恐れがあるので、長期にわたって悩まされることもあります。私の場合は数回くり返したことで初期に気付けるようになり、ひどくなる前に薬を飲めるのですが、言葉を話せない犬の場合 初期症状での発見は 難しいように思います。尿の回数が増えたり 、尿に血液が混ざっていることで発見できるのですが、 その頃には膀胱炎がかなり進行しているので、 発熱や腹痛に耐えられず寝込んでしまうこともあります。

また慢性化してしまうと腎臓病につながることがあるので、再発を防ぐ為にも普段から「お水を多く飲ませる」「冷えに注意する」「尿を 我慢することのない環境をつくる」など、気をつけてあげましょう。




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 肛門嚢炎(こうもんのうえん)

犬の肛門の左右にはスカンクやイタチと同じように悪臭を放つ 「ニオイ袋」 があります。普段は仲間同士の挨拶や、性的な主張に使われるものなのですがその袋の中の分泌物が溜まってくると「痛み」、「かゆみ」、「腫れ」などの症状が起こります。大型犬は便と同時に(肛門の両脇にある開口から)排泄するのですが、小型犬の場合 自力で絞り出すことが困難のようです。分泌物が溜まったまま放っておくと、皮膚が破け 破裂してしまうこともあるので、お尻を床にこすりつける「犬の合図」を見逃さないように注意してあげましょう。

絞り出してあげることが一番の予防法なのですが、 かなりコツが必要なので、定期的に病院で「お尻絞り」をしてもらうと良いですよ。



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 僧帽弁閉鎖不全症(そうぼうべんへいさふぜんしょう)

心臓の左心室 ・左心房で 機能障害が起こり、血液がうまく流れなくなる「心臓病」で、難易度の高い外科手術をしない限り 完治不可能な病気です。

チロル(4歳)の定期検診で「心臓に雑音が聞こえる」と言われ、この病気を知りました。当時のチロルがあまりに 元気だったので、半信半疑のまま「病気の進行を遅らせる薬(強心剤、血管拡張剤)」を飲ませていたように思います。

それから3年(中高年期)この病気の特徴と言われる 「カーッ!カーッ!」 という 乾いた咳をするようになりました。獣医師に 「突然死の可能性も・・・」と告げられ、家族は緊張の絶えない日々を過ごしましたが、チロルは毎日ニガイ薬を頑張って飲み続け、寝込むことなく11年も生きてくれました。

心臓病は 先天性(遺伝)や、後天性(加齢)によって起こるものなので、防ぐことができませんが、愛犬がなるべく苦しまずにすむよう 定期健診を受け「早期発見」をしてあげましょう。



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 皮膚炎(ひふえん)

カラダ中を毛に覆われている犬の「皮膚の異常」を発見するのは難しく、 回復にも時間がかかります。 同じ個所を舐めていたり、ひどくかゆがった場合には早めに獣医師に見てもらいましょう。また、ノ ミ・ダニによるアレルギー、 多湿によるもの、食事やシャンプーが合わないなど原因も様々なので、常にカラダを清潔に保ち、運動不足やストレスに注意することが大切です。



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 熱中症(ねっちゅうしょう)

足の裏にしか汗をかかない犬は、人間のように汗で熱を放散して体温をコントロールすることができません。犬は 「ハッ!ハッ!」 と舌を出し、息を吐くことで 体温調節をすると知られていますが、 近年の猛暑は人間同様 犬にも厳しいようです。 一時的な 軽い夏バテを放置すると、重度の熱中症を引き起こす可能性もあります。苦手な暑さから犬を守ってあげましょう。

一日中クーラーをつけ、室内温度に気を配っているように思いがちですが、犬の「熱中症発生危険温度は25度 (適温は22度) 」と、人間が少し寒いと感じるぐらいの温度が好ましいようなので注意してあげましょう。



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 膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)

マイル (生後6か月)の定期健診中、院長に「膝のお皿が通常の位置からズレている」と指摘されました。まだ 成長過程ということで しばらく様子を見ましたが治るきざしがない為、手術を決断しました。




【手術日】
家族もマイルも緊張の当日。朝食抜きで病院へ連れて行き→麻酔のテスト(血液検査)→手術(2時間)と、予定通り処置が終わり、無事に目覚めたマイルを見て一安心できるはずなのですが・・・、人間同様 全身麻酔が切れたときに起こる急激 な体温低下によって、寒さでガタガタ 震えるマイルを目の当たりにすることになりました。

【次の日】
麻酔や手術の難関を越えた次には「入院」という試練が待っています。神経質で 臆病なマイルは、面会時間が終わっても 大好きな妹にしがみついたまま離れようとしません。

【2日目】
面会のたび 異様に悲しむマイルを見た院長から、1日早い退院の許可がでました。ピョコン ピョコンと3本足で歩く姿が痛々しかったのですが、自宅に帰れたマイルは とても嬉しそうに見えました。




【9日目】
膝の経過は良好でしたが、 長期のテーピングのせいで足が赤くかぶれてしまい病院へ・・・。治療をしてもらいスグに帰れるのですが「また置き去りにされるのでは?!」と焦っているマイルをなだめるのに苦労しました。

【12日目】
徐々に 元気さを取り戻してきたのか、さっそく絆創膏が気になり 自力で取ってしまいました。




【14日目】
予定通り、抜糸終了です。

【20日目】
ツルツルに剃られていた足に薄っすら毛が生え、傷口も目立たなくなりました。ケンケン歩きが心配でしたが、完全に骨が固定されて普通に歩けるようになるまで2カ月程度かかるとの事でした。

【6ヶ月目】
今まで近づくことのなかったスロープを登ったり、チスにジャレつき遊ぶ姿を見て、やっと手術への疑心や不安が消えました。




グレード(段階)によりますが、膝蓋骨脱臼と診断されたからと言って 必ずしも手術 しなくてはいけない病気ではありません。 軽い症状の場合は手術をせず一生を過ごす子のほうが 多いと聞きました。しかし 経過具合が予測不可能なため 様子を見すぎて悪化させてしまうケース も あるそうです。早期脱臼の場合は簡単な手術で済むので、手術決行の時期が飼い主としての悩みどころではないかと思います。とにかくまずは 良い 獣医師と出会い、納得いくまで話し合をして、その子に合う 治療法を選択してあげることがベストだと思います。








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 アレルギー(あれるぎー)

犬も人間同様 「食物」、「花粉」、「カビ」、「ノ ミ・ダニ」 等で アレルギー反応が出るそうです。今回、原因までは特定できなかったのですが注射ですぐ元に戻りました。(下記は、顔がパンパンに腫れたチスの写真です。)



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 前十字靭帯断裂(ぜんじゅうじじんたいだんれつ)

これは犬の足のケガの中で最も多く見られる病気です。 以前マイルが手術をした膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)等、もともと骨に形成異常のある犬に多く、急なジャンプやダッシュなどで 日頃から負担のかかっている靭帯に障害が起きます。

犬の膝には多くの靭帯が存在しますが 「前十字靭帯」 とは 膝のお皿の内側にあるクロスした小さな靭帯で 一度切れてしまうと外科手術でしか完治が望めません。小型犬の場合、痛みは2〜3日で軽減し、関節を固める成分分泌や周囲の筋肉強化によって次第に安定するので 運動制限、肥満を防ぐ体重管理、サプリメントの内服で様子を見ます。

現在のマイルも手術することなく、しっかり4本脚で歩くことができていますが、油断はできません・・・。



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