鮎釣り日記


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2009年9月9日 浦越鉄橋下

津賀放水口下 大瀬

 9月9日(水)、まとまった雨がしばらく降らず、渇水、高水温、土用隠れで厳しいコンディションが続いているが、ともかく川へ出向かなければいけない。万年初心者にとっては、一つでも現場経験を積まなければいけないのだ。
 

 先週苦楽研人師匠に教わった「チビ玉オモリの引き釣り」を少しでもマスターするべく、手持ちの鉛色のオモリを視認性が良くなるように蛍光塗料で着色してみた。磯釣り用の道糸に数個ぶら下げ、下地にホワイトの塗料を塗り、乾燥させてから、これも磯釣り用のウキに使うオレンジの蛍光塗料を重ね塗りした。石に当たって、すぐに剥がれるかと思っていたが、これが結構良く見えて殆ど剥がれなかった。

 四万十川方面にはコンビニが無いので、いつも弁当を作っている。有り合わせのオカズとオニギリで弁当も出来上がった。本当は女房に頼みたいのだが、早朝、釣りに行く時の弁当を作って・・・とは未だに言えないのだ・・・・。(+_+)

 
     

     
市販のオモリに着色してみました。視認生がいいです。               本日のスペシャルランチ?

 今回の釣行は、できるだけ水温の高いポイントを避ける・・・ということで、かなり上流部の浦越トンネル付近か、常時冷たい放水が出ている津賀発電所下がいいんじゃないかと見当をつけていた。浦越鉄橋下は以前、釣りビジョンで尾長グレの鬼才、松田稔氏が四万十川釣行の取材で訪れていたビデオを見て、一度行って見たかったポイントでもあったのだ。

 午前5時に目覚ましをかけていたのだが、意志が弱くて30分ほど寝てしまった。(・_;☆\(-_-) 道具を車に積み込み、出発。途中、十川の柴オトリ店に6時半頃到着。ここのオトリは水温22度くらいの水で飼っているので、オトリが比較的高水温に慣れているのか、川に入れても元気でスタミナがある。苦楽研人師匠お奨めのオトリ店なのだ。昭和、三島、津賀、屋敷を過ぎ、浦越トンネルを出てすぐに右脇の旧道に入り、JRのガードをくぐった先に左下に下る入川道を発見。ギアを4WDに変え、慎重に狭い凸凹道を降りていくと車3台くらいが止められるくらいの広場があった。そこに駐車して川へと降りて行った。

 目の前に広大なトロ場があって、その前後に瀬が見える。広大なトロ、瀬肩、チャラ瀬、深瀬が連続しているバラエティ豊かなエリアなのだ。景色も最高!山脈の尾根がくっきりと秋空に映えて、まるでアラスカのユーコン川か・・・?とも思わせるような雄大さ。下流方向は護岸や橋など人工物が一切見えないせいか、別世界に来たみたいです。
 


  
         下流方向、どうですこの雄大な景観!               中央の広大なトロ場、この日地元の漁師が投げ網を打っていました。

                                浦越のポイント


  
  上流方向、浦越鉄橋 このピーアー元もいい所                          駐車場からの降り口のトロ場


 初めの竿出しをどこからしようかな・・・と川を観察していくと、中央トロ場下の瀬肩に数匹の鮎を確認。そこから始める事にした。早朝の岸際の水温は何と25℃。下流江川崎近辺よりもやはり低い。今回は先週、苦楽研人師匠に教わった追わない土用隠れの鮎を何とか挑発する「チビ玉オモリ引き釣り」の復習。送り込み、底とり、竿角度、誘導、立ち位置移動、と一連の動作を頭で復唱しながら、瀬肩を徐々に引いていくがなかなか追ってこない。大小様々な石が点在して、水の色も下流部よりも澄んでいていい感じなのだが、見えていた鮎もいつの間にかいなくなって気配が消えてしまった。強風で竿が煽られて釣りにくいし、竿を押さえ込むのに結構力がいるので肩がバンバンに凝ってくる。ハリ交換のときなど竿を横に担いでいると、まるで長いスパナでボルトを回すように体ごと捻られそうになる。苦労しながらも下流の段々瀬やチャラ瀬も2時間ほど探ったが、全然ダメなので、竿を置き、200mほど上流部の鉄橋下に視察に行った。

 深いトロ、岩盤、大石のトロ、絞込み、深瀬、淵と続く下流部と似たような地形。ピーアー下の岸際のトロで数匹の遊び鮎を発見。そして橋脚の陰の約6畳ほどのエリアに何やら凄いスピードでチェイスしている黒い影が・・。岸際は中層に漂う遊び鮎だが、この大きな黒い影はなわばり鮎なのか・・?ともかく魚影を確認したので、下流まで戻って道具を持って移動。このガレ場の川原を移動するだけで結構な運動量なのだ。

 やっと釣り開始。トロ場の大石を泳がせたいので、仕掛けを水中糸0.25のフロロ仕掛けに替える。しかし、案の定、養殖オトリは岸際の岩盤沿いにじっとしているだけで一向に泳いでくれない。5分ほど辛抱したが、動かないので強制的に沖へ送り出したが、今度は水面下や中層を遊泳するだけで一向に底に入って泳いでくれないので、業を煮やしてオモリを付け、一端下流にくだってからゆっくり引きながら上流へと誘導した。すると、瀬肩の大石付近でブルっとアタリ!やっと来た〜〜!と喜んで取り込み体制に入ったが何だか様子がおかしい。かかり鮎特有のシャープな走りがない。ただドスンと重たいだけなのだ。枝にでもひっかかかたのか・・?と竿をゆっくり溜めていると、今度は下流へとまるでダンプカーがはしったような重量感の在る走り。何だ〜〜コレは???? 竿はひん曲がっている。やっと浮いてきたおおきな黒い影!ギャアアア!!サメか?エイか???・・んナワケねえか・・・!!何とまっ黒な大ナマズではありませんか〜!!\(◎o◎)/ 岩の切れ目にズリ上げてやっとランデイング。オマエなんかお呼びでないんじゃ〜〜!!(・_;☆\(-_-)と放流。重量級の珍客にひこづられてオトリはご臨終・・・。(+_+)  やっぱし、ボクのジンセイっていつも何でこうなん・・・・・(T_T)

  
       浦越鉄橋ピーアー下。外道&バラシの連続!                 こんなモンスターかかるか〜〜フツ〜〜!!怒、怒!!


ツマミ糸とハナカン周りを取り替えて、気を取り直して再挑戦。瀬肩の大石周りでは追いが無く、岸の岩盤をよじ登りながら岩の天辺まで登った。高いので水中が良く見える。ピーアー元の3個くらいの大石の囲みに誘導したらオレンジ色に塗装したオモリまで良く見える・・・・とおもった次の瞬間、そのオレンジのオモリが水中で吹っ飛んだのが見えた。アラッ??と、感じるより先に竿がひったくられ、頭が真っ白に・・岩の上なのですぐには下れないので竿がノサれる。頭真っ白なんで、つい磯釣りのクセが出てしまい、竿尻を持ってタメようとウンウン堪えたとき、プッツン!!で万事急す。0.25号の水中糸を飛ばせられ、親子ドンブリ!!(T_T) やっぱし仕掛けはマメに替えんとイカンですね・・・・。(-。-;) それと不用意な下竿では大型の取り込みが出来ませんね。

 幸い今日は持久戦を覚悟していたので、ラストのオトリに全権を託して、絞込みの瀬を狙う。瀬落ちの深い大石際でプルっと振動。オトリがイやイヤしてるのかな・・・?とそのままにしていたら。何だか変。竿を少し持ち上げたら、いきなり今度も走られた!今度は足場を若干移動できたので、やっとタメることができたが、下手は岩があってそうは下れない。今度のもデカイ。柔らかめの穂先の中硬硬の竿なので竿先1mくらいまでがグニャグニャしてなかなか寄せられない。この竿は小型の鮎用じゃな・・。岩盤の岸際なので手前に寄せるしかない。タナ状に張り出した岩の淵際に急に寄って来たとき、ハリスが岩に触れたような感触。そして竿が軽くなってしまった。(T_T)  ま〜〜たやってもうた〜〜。(・_;☆\(-_-) バラシ大魔神見参!!こんなことやっとんたんじゃ、循環の釣りと言われる鮎釣りになりまへんがな〜〜。(+_+)



 で、水温も28℃まで上がってきたので、ここでこの場所を断念。泣く泣く、津賀のオトリ屋さんで再度オトリを調達して、場所移動。津賀の発電所下に入った。ここは水力発電の放水口があって、常時冷たい水が流れているので、高水温のときには狙い目のポイント。石もいい石が無数にあって。トロ、瀬肩、チャラ、平瀬、荒瀬・・とポイントのフルコース。よって竿が出せる日は殆ど数人の釣り人や地元の漁師の船が毎日入って、プレッシャーの高いポイントでもある。幸い上流部に一人、はるか下流に一人しか入ってなかったので中間のチャラ瀬に入れてもらうことにする。


  
  国道から見下ろす発電所下大瀬上流部のトロと瀬肩              大瀬下流部、チャラ瀬、平瀬、荒瀬と続く

 中流部の平瀬で始める。水温は25℃。やはり若干冷たくて気持がいい。チビ玉の引き釣りをくまなく広範囲にするがここでも追いがない。やはりここは抜かれきっているのか・・・・・。太陽が山の峰に沈んで夕暮れになった。川の中央まで立ち込んでいたので、今度は右岸向きに岸のヘチをやってみたら。ブルッときた。ケラれた。ハリを交換して、また同じところに入れると今度はボン!!とアタックしてきたが、次の瞬間、かかり鮎がジャンプ!!着水と同時にバレた。・・・またかい!(・_;☆\(-_-) それから追いがあるような気がするのにかからない、薄暗くなってからやっと待望の野鮎がかかった。20cmほどの小型だったけど、何とかベッピンの鮎の顔を見ることができました。

 


   
日が落ちて夕暮れになってからポチポチ追い始めました。                  やっぱし四万十川の天然の野鮎は姿が綺麗です!

しかし、バラしが多すぎます。そして根がかりも。仕掛け、釣り方、取り込みなどまだまだ課題が多いです。(T_T) ヘッポコ釣師の修行はまだまだ始まったばかりです。


釣行メモ

●天気:晴れ  強風(台風一過の吹き戻しか?)朝の気温は涼しかった。 日の出6時すぎ
●水況: 浦越で早朝岸際25℃、、午後二時28℃ 、透明度良い、津賀大瀬終日25℃ 全体に渇水。
●釣果:アタリ数6、バラシ5、キープ20cm1匹 (T_T)
●オトリ:十川の柴オトリ店のオトリは川水に近い水温(22℃)くらいで飼われているせいか元気とスタミナが良い。
●浦越、津賀大瀬とも渇水気味の釣り場。水位が高いときは釣りにくいと思われる。
●オモリ:蛍光オモリは視認性抜群!剥がれにくかったし、足元に落としても判り安い。オモリ位置のツマミ糸には編み込みしておくといい。
●ハナカン編みつけは細い絹糸は瞬間が沁みたところから折れるので不向き。
●仕掛けは前回とほぼ同じ。かかりが悪いといってハリスを長くとると根ががり多発した。
●釣り荒れしてるところでも夕方にはハミついてくる。
●トロ場は何もつけないで泳がせて釣る。
●かかった場所、仕掛け、オトリの感触などできるだけ憶えておくこと。



◆師匠からのコメント
9月10日のブログ記事に苦楽研人さんから、とっても為になるコメントを頂きました。ここに転載させていただきました。


マスター、大変お疲れ様でした。。。

日記楽しく拝見しましたよ。
高切れ&バレが続くとリズムが狂い厳しくなりますね。
ヤケにならず最後までトライの精神は流石です。

アドバイスですが、高切れの原因として考えられるのは、
フロロ0.25号が原因だと思います。
大河の力持ち鮎に対処するには、
メタル(メーカーはバリバスが一番)の0.15号以上4〜5mが絶対条件です。
特に岩盤の多い四万十川は、ナイロン系は擦れて即切れますので御法度です。
又複合メタルも同様にダメです。
ハナカンつけ糸は、この時期にはナイロン0.5〜0.6号30cm。
メタルとつけ糸の結束は編み込みもダメ。。。。
自分のHPにメタルの結束法が公開していますので、練習して下さい。
久保名人も全てこの仕様で高切れ激減です。
是非試してみて下さい。
来週の釣りを楽しみにしていますよ。。。。では


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