鮎釣り日記






釣行日 釣り場
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平成21年9月16日 十川鉄橋下
河内の瀬
三島テオレ瀬


 9月も中盤に入り、早朝は肌寒いくらいになってきた。5時半に目覚ましが鳴るが、例によって二日酔いで頭が痛い。釣りに行く前の晩は、まるで遠足を明日に控えた子供と同じで、なかなか寝付けないのでついビールを煽ってしまうのだ。いつまで経っても上手くならないヘボな鮎釣り師なんだが、とにかく現場へ通うことで何か見えてくるかも・・・・?とささやかな期待を胸に、道具を積み込み四万十道場へと向かった。

 前回の度重なるバラシの教訓として、苦楽研人師匠よりアドバイスを頂いた。大石や岩盤の多い四万十川の、それもシーズン終盤の鮎は大きくて馬力もあるので、仕掛けをランクアップしないといけない。そして、チビ玉オモリの引き釣りをする場合、ベタ竿で石周りや岩盤際を擦るので、ナイロンやフロロカーボン、復合糸は不適。メタルラインの0.15号〜0.2号が最適なのだそうだ。早速、釣具店に買いに行ったら、メタルラインは0.125までしか置いてないとのこと。その旨を師匠に話すと、大変ご親切にも、即、宅急便で送っていただいた。優しい師匠に感謝!ヘ(_ _ヘ) メタルラインは摩擦や引っ張りにはメチャメチャ強いが、ヨレたり、結節の方法が拙いとトラブルが多くて敬遠していたが、苦楽研人さんの推奨する結節方法をやってみた。(詳しくは苦楽研人さんのホームページをごらんください。)

 


  
    朝靄から朝日が差し込む。荘厳な?四万十川の夜明け                    道の駅「とおわ」より上流赤鉄橋を臨む                    

まず十川の柴オトリ店でオトリ鮎を二匹買った。ここのオトリ鮎は高水温に強く、スタミナもあって元気。ボクのような、なかなかオトリが天然鮎に変わらないヘタッピにはもってこい。d(^_^o) さあ、朝一番は何処に入ろうか・・・。渇水、高水温で、ポイントは限られるだろう・・・・と思いながら、そういえば来る時、単車のおっちゃんが橋から川を見ていたなあ・・・。ちょっと見てみようと十和大橋の赤鉄橋の上で車を止めて川を眺める。まだ日が差さないが、大岩のそばの大石周りで、キラキラと小型だがもうすでにハミ始めている。対岸の川原まで車で降りられるので、速攻で決断。愛車デリカスターワゴン4WDのイレグイ号(夏は入れががり号)(^^ゞ)の本領発揮!d(^_^o) バリバリと川原をポイントまで直行!

 
   十川大橋の赤鉄橋。左岸川原まで4WDなら入れる。          下流方向、3人組の釣り人が入ったが、誰も釣れていなかった。

 魚が見えていた大岩付近から探るが、追ってこない。水温は24℃。岸近くの浅場はもっと温い。橋下の大岩もとから瀬落ちの肩まで丹念にトレースしたのだが、追いはまったく無い。結局オトリが変わらず、ここを断念。

 一週間ほど前、久保さんの同僚が、夕方結構かけた・・・と聞いた河内の瀬へ移動した。ここもポイントすぐ近くの川原まで車が入るので楽だ。ここぞ、というポイントを選んで昼過ぎまでやってみるが、ここも魚影は皆無。今日は夕方から座禅クラブの飲み会があるので、3時半がタイムアップ。夕方の好時合はやれないので、ここも断念。再び移動することにした。

  
河内の瀬も岩盤と大石が連続するいいポイントなのだが、昼間はまったくダメ。


 上流へと車を走らせる。途中、昭和沖の瀬、学校下のポイントを見るが、イマイチ芳しくない。三島トンネルを抜け、三島の大中洲の国道下の通称「テオレの瀬」を見下ろすと誰も居ない。もう2時間半ほどしか時間が無いのでダメもとで降りていった。沈下橋を渡ってすぐ左折して地道へ、そして分岐路を左の川原へと車を入れる。ポイント手前50mまでは跳ね上がりながらも何とか入れた。ここは上流部に広大な淵、チャラ瀬、平瀬、段々瀬、深トロへといろんなポイントが続いている。

  
三島沈下橋よりテオレ瀬下流域の淵、右岸上に国道。                    中間部段々瀬下の絞込み、早トロ

  竿、オトリ缶、引船、タモを両手にポイントへとゴロタ石の川原を歩いていたら、丸い石の上でスッテンコロリン!!\(◎o◎)/ ヒザをしこたま打ってしばし激痛に悶絶!(T_T) 皆さん、丸い石には注意しましょう。盛夏時はムレてあせもが大変になる鮎用の3mmタイツなのだが、こういう時には履いてて良かったと思う。海パンだったら、骨折してたかも・・・。またポイントへ降りる際、バラ藪や竹や枝に引っかかれる小さなケガからもガードしてくれます。d(^_^o)

 時間が無いのでさっさと竿を出す。上流の段々瀬からの落ち込みから下流部の馬の背状のシモリが点在するトロ場までが釣りエリア。岸際や浅場にはハミ跡が結構見える。魚影は濃そうだ。仕掛けを作りながら水中を覗くと、キラッとはむ鮎を確認。でも目視できる鮎はオトリを入れると居なくなることが多いのだが・・・・・。


          
川底の岩盤には無数の大きなハミ跡が・・・。                            三島テオレ瀬の段々瀬と下流のトロ場



 オトリが多少弱っているので、チビ玉引き釣りから始めるが、流速が無いので、落ち込みの絞込み付近から釣り始める。ポイントの若干上手の岸に立ち、下手45度くらいの流れのヨレからオトリを入れる。約20分後、最上流部の絞込み脇のヨレに誘導して落ち着いた次の瞬間、ブルン!!とかかった。慎重に近くまで引き寄せて、抜き上げた。22cmほどのキレイな天然鮎がタモの中で跳ねた。やっとオトリが替わった。ヤレヤレ、それにしても時間かかりすぎ〜〜〜〜。(・_;☆\(-_-)



  
 どうです。肩から背中にかけてもっこりいかったグラマーな鮎でしょ。               やっぱりオトリが天然に替わると循環が良くなりますね。


 やっと天然の元気なオトリに替わったので、オモリを外し、下流部のトロ場を今度は立て竿の泳がせで探ると、5分も経たないうちに、コツン、ブルブル!!っとまたアタリ。今度は良型の24cmクラス。やっぱり友釣りはオトリ次第ですね。勝負が早いです。それから、点在する馬の背シモリや大石へピンスポットで誘導していくと、ガツン!、ブルン!とアタリが続く。対岸の岸際のシモリ際では一回ハリを折られた。大型が居るのか・・? 同じ場所で再び小さくコツン、と触ってきたのだが、目印は動かない、しばらくすると、追われたように円を描きながら、反転した。ケラれたかな?と思ってそのままにしていたら、こんどは半径3mほど大きく回り始めた。何じゃああ〜〜!そんなに大袈裟に逃げんでもええのに・・・と驚いていると、目印が何やら振動している。あら??何かおかしい・・・。と竿を立てるといきなりギュ〜〜〜ン!!と重い走り!かかっとるやんけ〜〜!!と思わず叫んで、慌てて取り込み体制に。今度はチョットデカイ。慎重に取り込んだのは、25cmの肩がいかった良型!!ヽ(^◇^*)/ それから同型を一本追加して、午後3時半過ぎに納竿した。夕方の好時合いまでやれてたら、もっと数がでてた・・・・かもしれない・・・。


    
  何とか2時間ちょいで8匹の良型鮎の顔を見ることができました。                この段々瀬の上流は広大なチャラ瀬と淵が。


     
 必殺!鮎焼き器スペシャルが大活躍!           串を打たれ、塩をまぶされて・・。           遊禅メンバーもご満悦。(#^.^#)
 

釣行メモ

●天気:晴れ。朝寒いくらいだったが、昼には真夏の日差しに。
●水況:渇水、高水温。水温:十川で朝方24度、昼26度。河内25℃、三島24℃
●釣果:22cm〜25cm 8匹、(三島で午後の二時間少々)バラシ2
●オトリ:十川の柴オトリ店。一匹¥500


タックル

  竿:ダイワ銀影セオリー87-90中硬硬、天上糸:PE1号1m+フロロカーボン0.8号4m、 水中糸:バリバススーパーメタル0.15号4m  ツマミ糸フロロカーボン0.6号30cm、 ハナカン:ワンタッチ7m、編みつけ遊動、ハナカン糸:ブラックラージ1.5号、 さかさばり:がまかつ一番さかさ半スレ2号  ハリス:シーガーエース1.5号、ハリ:グランアステアタイプU7.5号、カツイチV-10ウルフ7.5号3本イカリ

 今回の三島テオレのポイントでは、瀬よりもトロ場のシモリや大石のほうが型が良かった。久々に「循環の釣り」を楽しむことができました。これも先輩諸氏のご協力のおかげです。仕掛けの材料をわざわざ送ってもらったり、結節方法や釣り方のアドバイスを頂いた苦楽研人師匠、本当にありがとうございました。m(_ _"m)ペコリ

 釣りは技術を憶えるのも楽しいんですが、優しく教えてくれる先輩諸氏に恵まれていることに感謝です。静岡の苦楽研人さんはじめ、地元の先輩岡本氏や四万十氏の久保氏、四万十町の田辺君、など情報や激励をいただいた方々に感謝の意を表すものであります。



コメント

●今年は9月16日現在でも高水温、渇水が続いているため、どちらかというと昭和よりも上流域にまだ鮎が居るものとみられる。約一ヶ月間、まとまった雨が降らず、渇水と高水温が続いていて土用隠れ状態が長く続いているとみられる。
●十川より下流粋はトメ場や火振りや投げ網など網入れが連日激しくて、魚影がやや薄い気がする。
●チビ玉オモリの引き釣りはポイントのヨレにオトリを入れた瞬間がチャンス。底へ落ち着こうとする動きが野鮎の闘争心をかきたてるのか、その瞬間がチャンス。よってただ上流に底を引いているよりも差し替えを多くしたほうがチャンスが多い気がする。
●保温だけじゃなく、ケガ防止の為にもタイツ(3mm以上)は必着。
●午後3時以降になると、上流家地川ダムから少し放水するので、水が若干動き、それからの時間帯が、ハミに出るようで追いが良くなるらしい。
●銀影セオリー中硬硬は竿先が柔らかいので、テンションがつかみにくいが、自分のようにしょっちゅう竿先がブレる時にはオトリには若干優しいかもしれない。しかし23cmのオトリに25cmがかかると竿先がよく曲がって抜き辛い。(手尻を短くした方が良い。)
●どんなに養殖オトリで底をトレースしても、天然オトリの動き方にはかなわない。(何もしなくてもエリアに入ると追ってくれる。)


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