「佐伯泉澄僧正著書」
【略歴;1956年高野山大学卒業 ・密教教化賞受賞・著書に密教辞典(梵字担当)・心の糧・密教瞑想法など。さぬき市在住】
平成22年1月21日御遷化享年86
◎弘法大師空海百話1984年3月21日発行 東方出版
◎続刊・空海百話Ⅱ(2009.5/23up)
2009年5月21日発行 東方出版 定価(本体1、000円+税)
まえがきより
拙著『空海百話』(昭和五十九年初版発行、東方出版)の第二十一刷が平成十九年四月に届いた。近藤堯寛師著の『空海名言辞典』(高野山出版社)が五月に届いた。その両書を見て、「もう近くあの世に行かせて頂くのだから、御大師様のお言葉に包まれて私の人生を終わらせて頂こう」と思った。・・・略・・・・病魔に犯され十月三日に入院し、それから四ヶ月半の入院生活が続いた。・・・略・・・・・。
目次
第一章 御大師様の人生の一端
1 清誠感ありて密教に遇・・・7
第二章 密教は自身仏を拝む
8 災いを払い幸せを招く・・・20
第三章 密教は多元即一元の世界
21 大日の三密はいつも・・・28
第四章 密教は果位の教え
29 密教は果位の立場・・・39
第五章 密教は色心不二の哲理を説く
40 私たちは仏である・・・・52
第六章 密教は大欲得清浄の秘説を説く
53 煩悩も仏の密号名字・・・68
第七章 密教は言葉真言を大切にする
69 真言や種字を唱える・・・77
第八章 密教は即身成仏の教え
78 心の中に仏法がある・・・100
新著書 (2004年12/5up)
『真言密教の霊魂説』 2004年11月15日 朱鷺書房 定価:本体¥1400+税
まえがき
この「有霊魂」説の主張を書きたいと思ったのは、一つには真面目な活動家である一真言僧から丁寧なお手紙をいただいたことに始まる。・・・略・・・・・。
【主な内容】
第一章 お釈迦様の見方
第二章 初期仏教の見方
第三章 大乗仏教の見方
第四章 真言密教の見方
第五章 「有霊魂」説を裏づける霊験実話
第六章 総括
【空海百話】より(東方出版)
その1 | 2 一心に頼み拝めば、必ず救われる |
その2 | 4 高野の峰に入定の処をいただきたい |
その3 | 62 信仰に必要な四つの心 |
その4 | 63 信心とは、心を清め明るくすること |
その5 | 85 四曼相大の教え |
その6 | 37 私が仏子になる教え |
その7 | 38 地獄が浄土となる教え |
その8 | 42 欲望を、蓮の花のように美しく使おう |
その9 | 47 一部分が全体である、という考え方 |
その10 | 87 加持とはみ仏の大悲と私達の信心の関係 |
その11 | 86 三密用大教え |
その12 | 96 教えもまた、捨てて進め |
その13 | 93 一瞬の信心で、み仏に通じます |
その14 | 92 心の文字を描く |
その15 | 36 真心に心のすわりをすえる |
その16 | 75 あなたは、本当は仏様 |
その17 | 77 即身成仏は、仏教の根幹の教え |
その18 | 71 実の如く自心を知れ |
その19 | 73 自心の奥底と、自心の数量を知れ |
その20 | 55 「成仏(じょうぶつ)」の成の意味 |
その21 | 56 「成仏」仏のの意味 |
空海百話よりその他
1 お大師様御誕生を寿ぎまつる。3 師の恵果阿闍梨との出会い。5 お大師様は高野山に入定された。
6 大自然の懐に抱かれて、生きている。7 心のなかの垢を落とそう。8 食べ物は平等に。
9 裏まで見抜ける心眼を養え。10 宇宙は本の箱。11 自分の生命を本当に生きよう。
12 子の死を嘆くより、拝んであげよう。13 心を鎮めて考えてみよう。14 男も女も、ともに人間。
15 良薬も飲まなければ、きかない。16 信用は、責任ある言葉から。 17 六波羅蜜と交通安全。
18 心の病を取りのぞけ。19 建設的方面に前進せよ。20 真言を唱える功徳。
21 ご祈祷と薬とは、共に必要。22 み仏に愛されていることを知れ。23 物質はみ仏のお身体。
24 サボテンが歌を歌う話。25 心と環境は、お互いに影響しあっている。26 魔に対する心の持ちよう。
27 不幸の手紙は出してはいけない。28 不動明王のご心境とお働き。29 人を殺すな、生命をいかせ。
30 口と腹との違いを見通せ。31 油断をしてはならぬ。32 何事も、良くも悪くも使える。
33 豊かな福々しい心をおこそう。34 明るい心をもつ。35 心の方向を静かに顧みよ。
39 煩悩即菩提の教え。40 地獄も恐れることはない。41 悪人も仏様のなかに包まれている。
42 欲望を、蓮の花のように美しく使おう。43 垢が財となる教え。44 心の太陽に目覚めましょう。
45 公平に見るようにしょう。46 一体感を養おう。47 一部分が全体である、という考え方。
48 あなたも、私も仏の子。49 因縁の道理。50 善悪の判断の基準を誤るな。
51 この世で善根をつくせ。52 美しい善い世界を描こう。53 力いっぱい生きてみょう。
54 因縁をこえた救いの教え。57 もとから本覚をいただいている。58 私は金剛薩である。
59 自身仏に目覚めよう。60 いつも正法の世である。61 自心の宮をきれいにしょう。
64 心を鎮める。 65 心を日々に洗って清める教え。66 三世の観をなすより、自性を観ぜよ。
67 み仏は実在する。68 心中に光り輝く自心あり。69 清らかな心70 自性清浄なまことの心。
72菩提心が障碍を除く。74 まず善い心をおこすことが大切。76 すべてはみ仏の心境に写っている。
78 私はすでに悟っていた仏の子だった。79 み仏の知恵は、すでに具わっている。
80 発心すれば、直ちに救われる。81 み仏として生きる立場。82 仏像とは、自身の理想像である。
83 この肉体は、み仏の化身となれる。84 六大体大の教え。88 み仏と私達とは通じあっている。
89 曼荼羅は霊界の写し絵。90 真言は霊的威神力のある言葉。91 罪障を消す真言念誦。
94 修法の威神力の話。95 誹謗は制せよ、批判は行え。97 一法にとらわれるな。
98 大我に生きよう。99 調和の原理に、心をめぐらせ。100 私の願いは尽きることはない。