求聞持法について   (高野山時報より) 浅井覚超著

七、求聞持句日記

前世の業やおどろく聞持汗
虚空蔵ただに懺悔す榧の花
求聞持堂断崖暗き月の道
榧の香に染まり生死の汗拭く
結夏して吾よりも師が喜び給う
明星へ鹿の雄叫びすさまじき
元旦の心引き締む聞持の途
大寒の子猿に木の実手渡しぬ
試みにかぢる榧の実渋かりき
満願の春雪素足にて歩む

            合掌      畢

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