書 評(高野山時報) | 2004.7/6up |
『真言宗の清規』 『へんろ功徳記と巡拝習俗』 |
浅井WEB参照 |
慈雲尊者200年御遠忌記念出版 戻る
弘法大師は学ぶべき戒律の経として、根本説一切有部の教典を末徒に示された。
そして、江戸期に至って慈雲尊者たちがこの有部律の研究をはじめた。その後、高野山・御室等は有部の戒壇によって受戒がなされ、現代に及んでいる。
そこで有部律によって寺内を統一し、出家者はどのような律(きまり)を身に随えてゆかねばならないのか、といった事をまとめたものに、栄厳編『密宗所学有部律園清規』がある。この本は権田雷斧が栄厳に頼み込んで筆を執らせたものである。
かの慈雲尊者が幅広く有部律を学んだように出家在家を問わず、この本を是非一読していただきたい。
なお、有部律の研究は南山(高野山)の教学研鑽の一翼を担うものである。
『真言宗の清規(しんぎ)』 B5判 全392頁 定価8,400円(税別・送料別) 本文内容 第一章 訳注『密宗所学有部律園清規』 ・三綱六紀 ・真俗禮節(三十条) ・住寺威儀(一百条) ・僧堂箴規 ・求寂威儀節度 ・師、求寂を教うる方規(十条) ・求寂、親教師に事うる規儀(五十条) ・日用偈頌乃し広中に略を取って以って受持に便りす ・五徳 ・十數 ・跋 第二章 解説編 ・真言宗と有部律 ・『金亀山僧制並清規等』 (学如)と『有部律園清規』 (栄厳)との関係 第三章 根本説一切有部律 ・根本説一切有部律について ・根本説一切有部律の特色 第四章 戒律概説 ・戒律の意義 ・諸種の戒律 ・四分律と有部律 |
平成16年1月末出版予定
『へんろ功徳記と巡拝習俗』 浅井證善著
本体価格2,800円(税別・送料別)
ー本文内容ー
遍路種々相(しゅじゅそう)(写真) ー300頁ー 写真 220枚入
推薦のことば 蓮生善隆大僧正
第一章
「四国遍礼(へんろ)功徳記」真念著
第二章
真念、寂本、中宣の履歴
第三章
真念の業績及びその関連について
(一)遍礼(へんろ)屋、善根宿の開設普及
(二)標石の設置
(三)真念と寂本の著作について
第四章
石碑(霊石)探訪
第五章
四国遍路の法具類について
(一)金剛状
(二)菅笠
(三)法衣・笈摺(おいずる)
(四)札挟みと納札
(五)納経帳
(六)三衣袋
(七)足半草履(あしなかぞうり)
(八)尻敷き
(九)鈴
○補遺
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