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ペンギンクラブ 
   創立10周年記念式典(‘86年)〜
           

 
  小田君提供
     ‘86/9/27 @浜井  創立10周年


  木内利彦君提供
        ‘87頃 @徳島工業第二グラウンド
                  時代考証:島田がいる


  木内利彦君提供
        ‘87_6_14 @相生・森林美術館・あいあいらんど


  木内利彦君提供
        ‘91_6_2 居上先生祝賀会@入船

  ・徳島県ラグビーフットボール 60年史 への寄稿文

                  【ペンギンクラブ】        
                                            岡田健一

   ラグビーを語りだしたら止まらない者、あるいは華々しい活躍の頃を語る者が
   いるわけでない。 ”ラグビーをやっている”と、何かのはずみでぽっと話題が
   出たとき、”すごいものやっていますね”と言われ、何と答えたらいいか困って
   しまうようなメンバーからなりたっているのが我がペンギンクラブである。チー
   ムの特徴を一口で言えば世界に誇る指よりに弱い公式なチームといえよう。
   しかしそれでも昭和51年9月に成立し15年間、定期的に練習を繰り返し、
   毎年毎年新年の御神酒をいただいておごそかな初練習、紅白戦から始まり、
   夏の合宿練習、暮れの忘年会をきちんとこなしている信頼できる不思議なチ
   ームなのである。

    チームは城南高校昭和37年3月に卒業した有志が集まって出来たもので、
   その当時でも33才であった。高校での経験者も数名で、いわば”まったくの
   素人集団”であった。チームは公平がモットーで主将その他役員は2年毎に
   交代している。ただ監督は創部以来ずっと高校時代の恩師である居上先生
   に引き受けていただいている。先生のお人柄がチームの雰囲気を作っている
   と思える。創部の頃は城南のカラーにあやかって赤と黒のジャージーであった
   が現在のものは、おなかが白、背中が黒でチーム名にふさわしくペンギンを
   連想させる愛すべきジャージーである。

    このようなチームではあるが、かってはそれなりに、友惑チームに勝利すべ
   くコーチを受けたり、試合のもようを8mmで撮ったりして、次回への作戦も練
   ったこともある。しかし、こちらがうまくなったと思ったときに、相手はさらに強
   いことを思い知らされたものである。そしてこちらは同期生の集まりだから年
   とともに歳をとる。そこで最近は、勝ってやろうという精神から、当初の目的で
   あった健康ラグビーの方に転換せざるを得なくなってきている。現在の部員数
   は監督、コーチも含め51名で、最近の入部者も結構いるからまだまだ生きて
   いるチームである。中年の男をも魅する何かがラグビーにはあるのだろう。
   ただ、練習に集まる者はそれほどでないのは、いたしかたない。
  
    徳島のラグビー協会60周年の記念号に我々のような取るに足りぬチーム
   のことを載せていただくのは、些か面はゆいことでもある。ただ、これが生涯
   ラグビーのチームで”何か分からんが、何か気になるチーム”としての役割を
   果たせればと思って紹介させていただいた。

    雄の皇帝ペンギンは寒さの中たった一つの卵をやさしくじっと暖め続ける
   そうである。誰が知るやペンギンのこころ。


  小田君提供
     ‘95/5/20 @鳴門ルネッサンス
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