理事挨拶
日々の暮らし
泣いたり、笑ったり、怒ったり、いとおしんだり、妬んだり、苦しんだり、癒されたり、勝ち誇ったり、悔しがったり、そんな様々な日常。 わたし達は、無意識に昨日があったように、明日も同じようにあると思いこんでいる。もちろん、そうでなければ安心して生きていけないというのも事実であろう。人は、「明日」へいろんな思いを託して生きているといえる。 そんな日々の暮らしを一変させた東日本の大地震。きれいに整地された田畑や行儀よく並んでいるビニールハウスを、そして多くの家屋を瞬く間に飲み込む「つなみ」の映像がテレビに映し出され続けた。営々と作り上げてきた日々の暮らしを飲み込む自然の力に、わたし達は無力である事を思い知らされた。 ひとたび牙をむいた自然は、容赦なくわれわれの日常に襲い掛かっている。そこには、数え切れないほどの生死の境があったことだろう。 そして今、日本中の「気」が東日本に注がれているのも事実である。 わたし達の日常の暮らしは、実は何の保証もないということだが、わたし達はいろんな夢を描く事はできる。それが、明日を明るいものにすることに繋がるのだろう。 コスモスとリトルウエストと、そしておへんろの駅こくぶ。3箇所の働く場を運営しているCsクリエーション。美味しいパンを提供するために、日々の工夫を忘れないメンバーや、安全な農作物を提供するために大地を耕しているメンバー。そしておへんろさんや地域のお年寄りへ、笑顔を添えてお接待しているメンバー。そこにはいろんな思いが託されている。 「たとえ明日いのちが終わるとしても、私はりんごの木を植えたい」という言葉に出会ったことがある。わたしたちは、Csクリエーションを立ち上げたときの熱い想いを持ち続けているのだろうか? 想いをひとつにして、Csクリエーションという「りんごの木」を植え続けたいものだ。 理事 内田考
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