143 143=11x13 ----------------------------------------------------------------------------- この物語はフィクションであり、実在するいかなる人物、団体名とも関係ない ----------------------------------------------------------------------------- 「書く道具」  最近手書きで文字を書く機会が減ってきている。 仕事ではメモくらいしか手書をすることがない。 ほとんどはキーボードで文字を入力するかマウスで絵を書いている。 日常生活ではさらに少なくメモを取るとくらいである、時刻表や看板は写真に撮ること が多い、書く道具は鉛筆からボールペンなどになってきている。 日常生活で手書きするのは役所での手続きや申請書を書く場合くらいである。 年賀状も最近はPCを使って作成するので手書きをする場面がほとんどない。 しかし文具売り場などをたまに見ている沢山の筆記に関する品が置いてある。 消せるボールペン、自分で色を選べる多色ボールペン、芯が回るシャープペン 0.2mmや2mmのシャープペン、消えるマーカーなど変ったものが増えてきている。 一方鉛筆はだんだん種類が減ってきているように思える。 文具売場は専門店からスーパー、ショッピングモールの文具コーナー、コンビニ、 100円均一の店などに移ってきている。 30年くらい前は個人商店のような文具店が学校近くに必ずありそこにはけっこう 興味深い品が置かれていた。学生は使いそうもない高級万年筆もその一つである。 個人的には万年筆にはあまり良い思い出は無く、すぐインクが固まって書けなく なったり細い字しか書けない(当時売っていたもので安価なものは太さが選べない) 最近は少子化の影響か個人経営の文具店は壊滅状態でほとんど残っていない。 一時期は万年筆を見かけることすらなかったが、最近安価な物が出回っている。 200円の万年筆があり面白そうなので買ってみた、これがけっこうよくできていて 普通に書くことができる。ステンレス製のペン先なので少し硬く個体差があるようで 当たりのものは良く書けるようである。ただ全体の構造が華奢なのでキャップにヒビ が入ることがある。こうなった場合セロハンテープで補修して使っている。 新しいのを買えばよいが、最近このあたりの店では見かけなくなってきている。 昔は気がかなかったが力を書けなくても書けるので楽だということに気がついた。 安価なので気軽に鞄の隅に入れておける。紛失してもそれほど懐は痛まない。 別のメーカーも1000円くらいの入門用の万年筆を売り出している。 ターゲットが子ども用とのことであるが子どもより大人が買いそうな感じである。 値段も微妙である、外見はともかくペン先は上位機種と同じで質は良いらしい。 機会があったら入手してみようと思う。 最近のの子どもの筆記用具の変遷も特定のパターンがあるようである。 小学生はたいてい鉛筆を使って文字を書いているが中学生はシャープペンを使っている 人気があるのは芯が回るタイプと持つ部分が柔らかいゲルのようになっているタイプ のようである。個人的にどちらも好きになれないがなぜか人気のようである。 これらは芯がぶれて書きにくく感じる、まだ鉛筆のほうが良い。 高校生くらいになると細かい書き込みをするためか細い芯を好むようになるようである。 いろいろな色のボールペンやマーかを持っている。 今ならゲルインクボールペンを使っている人が多い。 かつては入学祝に万年筆を贈るようなこともあったがいまはそんなことはない。 これは企業の宣伝だったのかもしれない。イマドキの高校生は万年筆を見たこと無い人 のほうが多いかもしれない。そもそも店に置いていない。 一方の筆は習字の授業で使っただけである。 大学生あたりになるとスクリーンをカメラに収めるようになっている。:-) もう講義で黒板はあまり使っていないようである。ますます手書きする機会が減って いるように感じている。 社会人になってもその傾向は変わらずメモを取る代わりに写真に撮る人もいて、手書き をする機会はほとんど無くなってきている。さすがに会議中のホワイトボードメモを写真 に撮る人はいない。 30年前は仕様書やプログラムを手で書いて1課に1台のキーボードでひたすら入力という のんびりしたことをやっていたが今はそんなこともなくインターネット検索結果をコピー して貼り付けして完了というようなお手軽なこともまかり通っている。 現在の文具は使い捨て傾向にありプラスチックを多用している。中にはそうでない物 もあるが稀である。 大学生の時、前橋のデパートで買ったシャープペンはまだ健在である。 この製品は特に丈夫にできているようで今でも十分使える。 なぜかこの製品は名前を変え今でも普通に売っている。 少し前上京した際、東京駅の丸善で外国製万年筆の試し書きコ―ナーがを見つけ試し書き をしてみた。確かに良くできているが値段を見てその場から立ち去ってしまった。 価格とメンテナンスの手間を考えるとなかなか手を出しにくい。 この手の製品の試し書きの物は太字が多い。書きやすさはそれが原因かもしれない。 ボールペンやシャープペン、万年筆などいろいろな書く道具があるが 書く道具として構造が簡単で信頼性が高いのは鉛筆かもしれない。