133 ----------------------------------------------------------------------------- この物語はフィクションであり、実在するいかなる人物、団体名とも関係ない ----------------------------------------------------------------------------- 「充電社会」 最近イベントやセミナーなどで電源や充電器を求めてさまよっている人を見かける。 ここに来ている人はけっこう重装備でやってきている。 大抵はNotePC+モバイルルータのような組み合わせである。 会場内では仕事をしているのかあまり話を聞いてなさそうである。 コンセントの使える喫茶店では旧来の携帯電話とスマートフォンの両刀 使いをしているOLを見かける。しかもモバイルバッテリーも持っている。 さらに新幹線の客席下にもAC100Vコンセントが付いている。 このように電源を求めて歩くジプシーのような人たちを見ているとなん だか妙な感じである。「そこまでして使いたいのか」と思ってしまう。 今の世の中便利なのか不便なのかわからなくなってくる。 PCに限らず今時のマシンは何でも充電式になっていて 携帯用音楽プレーヤーから始まり、カメラ、携帯電話、PC、ひげ剃り、 掃除機、電話の子機、電動工具、自転車、自動車、一部の電卓、 ロボットもそうである。 なので家庭内には充電器やACアダプターがあふれている。 最近の家電製品で目立ってきたのがACアダプタ方式の製品が増えている ことである。かつてはAC電源内蔵のものが多かったがなぜなのかわからない。 設計が簡単になるのか、全世界対応にするのが簡単?、コスト対策? いろいろ理由は思いつくがよくわからない。 この形態は結構不便で、本体とACアダプタと共に持ち歩かなければならない。 ACアダプタをなくしたりすると面倒なことになったり、形が紛らわしいの で他の機器と混同しやすい。などあまりいいことはない。 AC電源内蔵ならこのようなことはなくシンプルである。本体だけ意識していればよく、 電源ケーブルはコンセントかテーブルタップに刺せばよい。 USB充電という製品もあるがこれもちょっと邪道?である。 充電式になっている電気製品はたいてい消費電力が大きく、乾電池では まかないきれない製品である、したがってあまり長時間の動作はできない。 結局電源につなぎっぱなしということになる。 モバイル家電ではなくほとんどヒモ付き家電である。 コードレスという呼び方をしている製品もあるが電話の子機に多い、 掃除機にもそのような呼び方をしているもものがある。 これらは数時間くらいは電池が 今時の機械はマイコン内蔵が多いので完全に電源OFFにできない事情が あるのかもしれない。デジタルXXという機器はたいていマイコン内蔵 なので待機電力が必要である。 乾電池で動く家電はアナログラジオ、リモコン、懐中電灯、電卓、時計 アナログテスターくらいである。これらは40年前と変わっていない。 省電力でいうと腕時計、電卓が一番かもしれない。 液晶表示の腕時計や電卓は数年は電池交換不要であり、太陽電池式電卓は 電池交換を考えなくてもよいがこれは特殊な例であろう。 このような製品はまれで、今の家電は待機電力ばかりである。 地震の後は待機電力を減らしましょうというというキャンペーンをよく やっていたように思うが、最近はあまり聞かなくなった。 LED照明ばかりもてはやされているが本質はそこではないかもしれない。 完全にPowerOFFできるスイッチを持っていたアナログ機器、これらの機器 は電源ON時すぐに使えていた。 デジタル機器も単純でROMコードをそのまま実行するので即起動可能であった。 いつの時代からか汎用OSを使用するようになり機動に時間がかかるようになってきている。 今はスタンバイ状態にして見かけ上の電源ON待ち時間を減らしている。 なんだか逆行しているようにも思える。