A君のたわごと ----------------------------------------------------------------------------- この物語はフィクションであり、実在するいかなる人物、団体名とも関係ない ----------------------------------------------------------------------------- 「日常と非日常」 災害報道(台風)に多いありがちな風景 レポーターが一番風雨が強い場所で”風が強い、雨が強い”と中継している 見ればわかるような風景をしきりに解説している。 風雨が強くこれは危ないという判断は映像を見ただけでできそうなものであるが あまり台風が来ない地域の人は映像だけでは判断できないのかもしれない。 なぜか誰もいない岬の端で風雨の情報を画像にして長時間放送している。 しかし、見ている人はこれからどう行動するかの情報を得たいのである。 この風雨がどうなていくのか、弱まるのか強まるのか。 学生を持つ親はインターネットやデータ放送の警報・注意報を最初に見る。 休校か、自宅待機は警報が出ている時間帯で決まるからである。 この手のTVレポーターはしゃべり過ぎである。 音声だけを聞いてもラジオより喋っている。何を使えたいのか? この映像はまさに”非日常である” 日常の映像の代表は”ライブカメラ”であろう。 とりたてて変化の無い風景が映っている退屈な画像、しかし災害が起こると この風景が一変する。日常と非日常を同時に映す例である。 娯楽番組に多いありがちな風景  複数の人がスタジオも座ってある話題についてあれこれ話をしている。 画面上に話している内容が”フキダシ”文字やテロップが大量に表示されている。 この場合は音声を消してもよいくらいである。 妙な情報過多の時代である。  最近増えてきたのが、”これが取材してきた画像です”と言ってVTRに 切り替わるが、映像の隅にスタジオに来ている人の顔の画像が小さく表示 されるというものである。雰囲気が台無しである。 集合写真で欠席した人が後で上のほうに載っている感じがするが最近の人は 違和感を感じないのだろうか。  リアルタイムな音と映像の組み合わせがTVの特徴だと思うが最近は両方共失 われつつあるように思える。  いろいろ見ていると基本的にTV画像は”非日常”である。 日常的な画像はTVにならない。TV的と呼ばれる画像は動きがなければならない。 コンピュータのマシンルームの映像といえば、オープンリールテープの動作 やラインプリンターの動作が定番であったが最近のコンピュータはただの箱 で動く部分が無いので、TVニュースなどで映る資料映像はHUBやDISKのランプ の点滅ばかりである。 やはりTVはファンタジーを写す箱、夢を写す箱、幻を映す箱、偶像を映す箱 なのであろう。 とある歌詞の一部を思い出した 「夢だと言って、嘘だと言って、幻だよと あなた」 つづく