A君のたわごと ----------------------------------------------------------------------------- この物語はフィクションであり、実在するいかなる人物、団体名とも関係ない ----------------------------------------------------------------------------- 「逆効果」 ちょっと前のニース 「はだしのゲン」閲覧禁止、教育委員会が決定。 マスコミがニュースに取り上げる。 この漫画を子供物の頃読んだこと」がある人は 「ああ、あの漫画ね」、という 印象を受けるが、知らない人は「どんな作品なのだろうか?」 ちょっと見てみたいという印象を受けるようである。 おかげで本の売り上げが増えたとか。 ”怖い物見たさの好奇心”というのが人間の心の中にあるようである。 よくある話だが「このスイッチは押すな」「閲覧禁止」「ペンキ塗りたて」 「見てはいけない」など否定的な解説を付けるとみな逆のことをやりたがる。 さきほどの例も結局本の宣伝になってしまっている。 狙ったのか意図せずそうなったのか、本当のことはわからない。 正直な感想を言えば、そんなに大騒ぎするほどのことなのか、ということで ある。子供から見ると絵も美しくないし積極的に読もうと思う本ではない。 話の本筋は教育委員会の委員長がどこかからのクレーム?か意見?を受け 委員長が独断で閲覧禁止にしてしまったのようである。 どういうわけかそれをマスコミがニュースにしてしまった。 結局閲覧禁止は取りやめになった。 この件について勝手に論説家や評論家らしき人がもっともらしい理由を付けて いろいろインターネット上で解説しているようであるが、どうも論点がずれて いて話が妙な方向に行ってしまっている。 そもそもこの本が図書館にあることすら知らない子供もいるであろうから 大の大人がとやかく言うことではないと思う。 理由は簡単で 子供は正直なので 「面白くない本は読まない」「興味の無い本は読まない」 ということである。 今時の小中学生は図書館で本を借りて帰らないし図書館にも行かない。 子供の活字離れが問題だと散々文句を言っている大人がこの本を読むな というのは滑稽である。 この騒ぎはある意味逆効果である、誰が仕組んだのだろうか?。 ある小説の一節を思い出した   不都合なことが書かれた新聞記事を読ませたくないある人物が学校内で   読むことを禁止した。   そのことに対して、聡明な学生のセリフは次のようなものであった   「この新聞記事をみんなに読ませる最もいい方法、それは『禁止すること』」   思った通り、あっという間に学生全員がその記事を読んでしまった。 今の時代、マスコミや各種メディア、人間までもが”情報増幅器”と化している ので,ちょっとたきっかけで意図しない場所にまで広がってしまう。 「XXX BLOG炎上」「YYY BLOG閉鎖」「ZZZ twitter炎上」など ニュースになっている。 今の世の中、過剰な反応は逆効果である。 また、あまり有名になるのも考え物である。 なんだか住みにくい世の中になってしまったものである。 次回は 「虚と実、仮想と現実」