A君のたわごと ----------------------------------------------------------------------------- この物語はフィクションであり、実在するいかなる人物、団体名とも関係ない ----------------------------------------------------------------------------- 「メカトロニクスの終焉」 また大きなタイトルであるが民生用の機器のことを書きます 今回も戯言である 最近周りから機械と呼んでいた物が無くなっていることに気が付く。 家庭にある機械式○○と呼べるものを調べてみると、ミシン、時計、洗濯機、 掃除機、扇風機くらいである。機械と言えるかわからないが鉛筆削りもそうである。 電子レンジも最近はお皿が回らない。家の中に動くものが少ない社会になってき ている。 少し前は、カメラ、ビデオデッキ、ビデオカメラ、ラジカセ、レコードプレーヤー 等が家庭にはあった。これらは機械部品がたくさん使われていて、機械の動きと 音や映像の対応がありより直感的であった。 これらは、日本の得意とする精密機械、電子技術、アナログ技術の集大成であった ビデオデッキなどに使用されている磁気記録メディアがここ10年くらいで姿を消 している。主にデジタル化とフラッシュメモリの普及が原因である。 某USのりんごマークの会社が妙な機器を作ったおかげでそうなってしまったので あろうか。  アナログ機器はLPレコードやオープンリールなど動作原理がわかりやすい多く 実際触って見ると手で動かしただけで音が出るので初めて見るとちょっとした驚き である。動いている物を見るのは楽しい。江戸時代もからくり人形を作ったり 木でいろいろな道具を作っているので、日本人はもともと手先が器用なのであろう。  子供の学校の技術科教科書に出てくる機構(歯車やクランク、カム等)が身近に 存在しなくなってきていて教えるほうも大変だと感じます。 何でもワンタッチで簡単にできてしまうが,便利であるがそれもどうかと思う。  今の時代はお手軽さと効率を求めているため動作原理がわかる機械はなくなって いる。作る側も「機械は壊れるのでメンテナンスが大変だら止めたい」と考えるよ うになってきているのではないか。これらの製品に携わっていた技術者の大半は 定年を迎え現役を退いていると考えられる、機械好きな若いエンジニアは増えて いるかどうかわからない。  身近にある製品の操作部分はほとんどがタッチパネル化していてボタンやダイヤル スイッチという機械部品で作られたインターフェースが激減してきている。  個人的な感想を言えば、タッチパネルはまだ発展途上なインターフェースで、操作に 関するフィードバックが得られず、誤操作の元になる要素が多い。得に小さい画面 の場合は顕著である。人間の指の大きさを考えればわかるがタッチパネルは大画面 向きのボタン用インターフェースとして開発されたデバイスである。 実用になボタンの大きさの例は銀行やコンビニのタッチパネルである。 それより小さい場合は専用のスタイラスペンで操作するようになる。  この流れは当分続きそうである。しかしいつか限界が来て元に戻りそうな気配である。 IT関係の人はいまだにThinkPADの赤いトラックポイントの愛用者が多い。タッチパッド より数倍使いやすく誤操作もない。これはProの使う道具である。 マウスはもう古いインターフェースという人もいるが、それなりに進化しているのでそう は思わない。誤操作しにくいという点ではマウスやトラックポイントのほうがタッチパッ ドよりが数段すぐれている。  業務用の機器では操作性や安全性、機能性が求めらているのでデザインが重要になっている 高級測定器や産業用機器は美しいデザインをしている。これらは機能美があり電源が入っ ていない状態でも美しい。 携帯電話もその傾向があり、ボタンがあった頃の製品は細かい部分も作り込みが凄く オブジェとしても美しい。今のスマートフォンは単なる箱で電源を切った状態で博物館に 置いてあっても誰も見ないと思う。10徳ナイフのようで「とりあえず何でもできます」 という感じである。簡易的に使うには十分であり、今の人もそれで満足しているようである。 本格的に使おうとすれば専用の機器にはかなわない。 世の中は本当の意味で「重厚長大」から「軽薄短小」になってきている。 見た目だけでなく中身も。 2004年に大きな変化がありSONYはPro用テープレコーダーの製造を中止している。 2010年にはサポートを終了ということになりSONYのテープレコーダ事業は無くなった。 この年はSONYを作る元になった技術がまた一つ消えた年であった。 やっぱり愚痴になっている 次回は「イマドキのXX」