Ⅶ
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-フランスの旅 5日目午後-その2-
夕方です。
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今晩は、マックじゃなくて
ピザじゃなくて
はたまた和食じゃなくて
フランス料理だよね!
意見が合いました。
といっても、ここがフランス料理店と
分かる訳じゃなく
っぽい所に入りました。
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日本で食べるフランス料理とちょっと違うね。
ちょっと、おおざっぱな感じの味です。
取りあえず乾杯。。。 ( ^^)Y☆Y(^^ )
くまさんも杯が進み、ビールをジョッキ2杯と
ワインをハーフボトルでグイッと。。。
「ほんとにいい旅立ったね~。
ちなみに、ユーロは大丈夫??」
と、いつも小心者の私。
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「さっき、カードOKって確認したから、大丈夫だよ。
ユーロはお土産に使っちゃったからね。
でも、帰りのタクシー分はちゃんとあるよ!」
と、くまさん
「カードで買わなかったの??」
「うん 明日からはユーロ必要ないし、残したくないから」
「そう。。。」 |
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このお店は、とっても流行っていて、ウェイターも感じよく
いろいろカタコト英語で話しかけてくれました。
「今21時30分、日も暮れてきたし・・・
楽しかった~、ごちそうさまぁ。
後は帰って寝るだけね~☆」
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ところが、
くまさんが、カードを差し出したその時
ウェイターの顔がキッと変わった。。。
「JCB・・・ノン!!VISA OK!!」
が~~~~ん★
JCBだったぁ~~★
「さっきの買い物では使えたよ~、
なんでVISAって言ってくれなかったの?」 とくまさんが訴えた。
「ノン」
ウェイターもすまなさそうに、でもきっぱりと言った。
「そういえば、私のカードは VISA !
ホテルのセイフティBOXにある。
ちょっと遠いけど、私残るから 行ってきてくれる?」 と私
そう!いわゆる人質。。。
ウェイターも、「それならOK、一人残って行ってらっしゃい!」
「でも、ぼく、ホテルまで。。。行けそうにない。」
え え え え っ? そこまで 酔 っ ち ゃ て た 。 。 。 。(≧。≦)
怖さと不安で、ちょっと体がが震えた。
「とりあえず、私、ホテルまで行って来るわ!」
。・゚★・。・。☆・゚・。・゚。・。・゚★・。・。☆・゚・。・゚。・。・゚★・。・。☆・゚・。・゚。・。・゚★・。・。☆・゚・。。・゚★・。・。☆・゚・。・゚。・。
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3日前パリの夜は、絵のような風景だと思った。
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そして、ディナー代金を払うべく、 カードのあるホテルに向かうことになる・・・・
有頂天ぐまの~(*^ー^*)♪♪な気分は、 一瞬にして闇の空に消え去った。
食事代 90ユーロ(カードで払うしかない。)
タクシー片道 12ユーロ(たぶん)
メトロ(地下鉄)片道 1ユーロ
で残りのユーロが30ユーロある。
(1ユーロ=145円)
ウェイターは ユーロがないならと、
メトロ(地下鉄)行きを 進めた。
でも、ラディファンスの駅からホテルまでは徒歩15分、
しかも (みんなが明るい時でも、迷う)入りくんだ道。
通ったこともないし・・・
ラデファンス駅→ホテル行きのシャトルバスは
時間があてにならないし。
私は迷わず、タクシーを選んだ。
そしてレストランの住所のメモをもらった。
ウェイターは前に止まってるタクシーを指さした。
「あれに乗りなさい!!」
今、21時35分
タクシーの運転手は、フランス語でしゃべってる。
ぜんぜん わからないよう。。。(~_~;)
そして、乗車拒否された。
(あそこにパトカーがいるから、タクシー乗り場
じゃないとだめだよ!)そう言ってる気がしたが
間違いなく私は怒鳴られていたし。。。
タクシー乗り場を探して乗り込んだ。
ホテルの住所を手渡すと「OK!」
。。。
妙に冷静な自分と、でもそのわりには
心臓がバクバク。。。声が震えている自分がいる。
タクシー代金もわかりづらく、お金全部を差し出し
運転手さんに 取ってもらった。 なんだか、目の奥に汗(?)が溜まった。 とりあえず ホテルに着いた。
ホテル内は唯一慣れた場所
たぶん所要時間は5分くらいだと思う。
ホテルの部屋は、優しすぎて
後2分いたら、きっと出られなくなりそうだった。
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外に出るといつもいないタクシーが客を乗せて
やって来た。。。ラッキー~☆
そして前回 30分も遅れて出たシャトルバスが
今出るという。
またまた、ラッキー~☆☆
迷わずバスに乗りラデファンス駅に向かった。
今回は切符もちゃんと変えた。
っほっ =3
いつもの手間取ることが妙にスムーズだった。
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すでに、外は真っ暗になっていた。
昼のラッシュに比べると
地下鉄の中はまばらだった。
今22時05分。
電車の中は1車両中に20人くらい。
周りは、体格のいい、こわいおじさんばかりに見えた。
もしこのまま拉致されたら、
警察に見つけてもらえるのかしら。。。
たとえ、くまでも 闇に消えるのはいやだぁ~~~!!
3日後の徳島新聞の怖~い記事が目に浮かんだ。
GYA~~☆
妄想が膨らみきってバクバクが治まらなかった。
そして
ショルダーバッグを両手に抱え、
ラデファンス駅から7つ目の駅
ジョージサンクス駅で降りた。。。。=3。
駅を出てシャンゼリゼ通りが見えた時。
この明るさに救われた気がした。
そして、はやる気持ちを抑えた。
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今22時30分
レストランに着いた。
くまさんも青ざめた顔で待っていた。
「酔いが醒めちゃったよ。。。」といいつつ
酔っていた。。。
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レストランを出た時
緊張しすぎて、まだバクバク。。。
くまさんは歩けそう~。
タクシー代はぎりぎりあるけど
メトロでかえろね~!!
震えながら二人で笑った。
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考えてみると方向音痴の私は、道案内はいつもくまさんに任せていた。
今までは、正気の私より 「よっぴー」のくまさんの方が確かだった。
間違いなく。。。。
やるじゃん、わたし
これで借りは返せた? かな?
駅を降りて シャトルバスを待ってみた。
意外と来てくれた。
交通はとてもスムーズだった。
「明日からはうまくいくかも知れないね。
あっもう、日本かぁ~~。」
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24時 ホテルの窓からはエッフェル塔が光っていた。
そしてそして、気がつくと
プロジェクトX の 田口トモロヲ 口調。。。。。だった。
       
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